この記事で解決できる悩み
光回線の工事ってどんなことをするの?
準備や費用はどれくらいが必要?
自分の家には光回線が引ける?
工事ができない場合の対処法が知りたい!
こんな悩みを解決できます!
光回線の工事を考え始めると疑問や不安が出てきて、わからないことが多いと「やっぱり面倒かも…」と諦めたくなることもありますよね?
光回線は生活を便利に快適にできるので、インターネット回線の中で最も利用者が多く、諦めるのはすごく勿体ないです。
出典:MMD研究所
事前に光回線の工事について理解しておけば、「難しい」「面倒」と感じることもなくなります!
この記事では初心者でも安心して工事を進められるように、工事の必要性から流れ、費用や注意点、さらに「工事ができない場合の対処法」までわかりやすく解説しています。
この記事を書いている人
内山田部長
11年以上の豊富な知識と経験から
光回線の様々なお悩みを解決します!
- 光回線のみちしるべ 管理人
- お仕事:インターネット回線販売店勤務
- サポートしたお客様:5,000人以上
- 取り扱ったネット回線:25社以上
光回線の基礎知識
光回線とは、インターネットを利用するために光ファイバーを使ったサービスのことです。インターネット回線は光回線以外にも、さまざまな種類があります。
- CATV回線
- モバイル回線
- ADSL回線
※2024年3月にサービス終了
この中でインターネット接続として、一番選ばれているのが光回線なんですね。
総務省の情報通信白書に以下の記載があります。
最も多いのは、光回線(54.1%)で全体の半数以上が利用しており、高速大容量の通信が利用できる環境を確保できているといえる。続いて、携帯電話等(32.7%)、モバイルWi-Fiルーター(27.8%)、ケーブルテレビ回線(13.5%)の順で多い。
出典:第1節 国民生活におけるデジタル活用の現状と課題|総務省
光回線が選ばれる理由としては次の3点です。
- 速度:光による信号でデータ通信を行うため、他のネット回線よりも速度が速い
- 安定性:雨など環境の影響を受けにくく、接続が途切れにくい
- 容量:たくさんのデータを同時に送れるため、複数同時に使っても遅くなりにくい
例えるなら、ADSLなどの遅いネット回線は一車線の道路で、光回線が高速道路のようなものです。高速道路の方が渋滞しにくく、スムーズですよね。
光回線は速くて安定していて、大容量のデータ通信に適した現代の必需品です。
特に動画やゲーム、テレワークなどを利用する方にとっては、「安心で快適なインターネット生活」を支える重要な選択肢ですね。
光回線工事をしっかり行うことで、その便利さを最大限に活かすことができます。
工事費用を考慮した光回線の選び方は、記事の後半の「回線事業者の選び方」で紹介しています。
光回線の工事内容
光回線を利用するためには工事が必要です。
この工事では光ファイバーというケーブルを、電柱からお家やマンションに引き込んで、インターネットを使える状態にします。
工事が必要な理由やその方法について、以下にわかりやすく説明します。
工事の必要性
光回線を使うには必ず光ファイバーを引き込む工事が必要です。
モバイル回線でない限り、必ずネット回線が建物の中まで通っている必要があります。お家の中で水道を使うために、水道管の工事をするのと同じですね。
既に光回線が引き込まれている場合など、工事が必要ないケースも一部あります。
工事が不要なケースのほうが少ないので、基本的には工事が必要と考えておきましょう。
工事の一般的な流れ
光回線工事は、以下の3ステップで進みます。
工事の流れ
- 現地調査:事前に工事可能か確認(実施しない場合あり)
- 当日の工事:光ファイバーの引き込み等
- 接続テスト:インターネットが正常に使えるかチェック
現地調査はしないケースも多く、必要な場合は連絡があります。ここ
まれに現地調査や当日の工事中になんらかの原因で工事ができないとなった場合は、そこで手続きがストップします。
その場合契約が白紙になり、例外を除いて費用が発生することはありませんね。
この流れで無事光回線の工事が完了したら、光回線が利用できるようになりますよ。
工事ができなかった場合の対処方は、記事内後半の[光回線工事ができないかった場合の対処法]で説明しています。
戸建ての工事方法
戸建てでの光回線の工事は、まずは電柱から光ファイバーを引き込みます。
宅内に引き込むには、以下の3パターンのいずれかで作業をします。
- 電話線などの既存の配管を使う
- エアコンダクトを使う
- 壁に穴を開ける
出典:NTT東日本
できるだけ穴は開けたくないうえ、外観も損ねたくないため[配管>エアコンダクト>穴開け]この優先順位で工事を実施しますね。
(もしこのタイミングで工事方法に納得できない場合は、工事をストップできます。)
後は引き込んできた光ファイバーに光コンセントを接続、設置して完了です。
出典:BIGLOBE
光コンセントをわかりやすく説明すると、電気のコンセントや電話のモジュラージャックみたいなものです。
作業時間は1〜2時間ほどで完了となりますね。
作業時間が延びることもあるので、時間の余裕がある日時に工事日を設定することをおすすめします。
マンションの工事方法
マンション(アパート)では、建物全体に光回線設備が整っている「マンションタイプ」か、整っていない「戸建てタイプ」での導入かで工事の内容が変わります。
マンションに戸建てタイプで光回線を導入する方法はマンファミ(マンションファミリー)とも呼ばれます。作業内容は戸建てタイプと概ね同じですね。
マンションタイプの場合は建物の共用部分までは光回線がすでに通っているので、戸建てタイプよりも比較的簡単な作業となります。工事の作業時間も、戸建てタイプより早く完了できますね。
マンションタイプには以下のように3種類の配線方式があります。
出典:NTT東日本光配線方式
VDSL方式
LAN配線方式
LAN配線方式の場合は基本的に工事不要で導入ができ、VDSL方式も工事の必要はない場合が多いです。
マンションでの光回線の導入は、設備状況によって工事内容が変わります。事前に確認しておくことができれば、スムーズにインターネットを利用開始できますね。
マンションタイプの配線方式によって性能も変わるので、導入前に確認しておいたほうが良いですよ。
マンションタイプの各配線方式の特徴については、別の記事で詳しく説明しています。
≫【光回線は全部で4種類】特徴やメリット・デメリットを徹底解説!|【マンションタイプ】光回線の配線方式は3種類
光回線工事前の準備と注意点
光回線をトラブルなく快適に使うためには、工事前にいくつか準備をしておくことが大切です。
細かい準備事項はたくさんありますが、まずは次の3点は確認しておくことをおすすめします。
- 光回線が利用できるエリアかどうか
- 機器の設置場所はどこにするか
- 管理会社や大家さんへ報告
この3点について、詳しく解説しますね。
希望の光回線が提供エリア内かどうか
希望する光回線が自分の住んでいる地域で使えるか確認する必要があります。そもそも光回線の未提供エリアであれば、工事自体ができませんからね。
実は光回線には4つの種類があり、例えば以下のように光回線の種類によって利用の可否が異なります。
- フレッツ光:提供エリア
- auひかり:提供エリア
- NURO光:未提供エリア
提供エリアについては、大手通信会社の公式サイトで確認可能です。以下のリンクからご確認ください。
NTT西日本:エリア判定
NTT東日本:エリア判定
auひかり:エリア判定
NURO光:エリア判定
まずは希望の光回線が提供エリアなのかどうかを確認しましょう。もし未提供だった場合は他の光回線を考えることになるので、エリアの確認は早ければ早いほどいいですね。
フレッツ光や光コラボのNTT光回線は提供エリアが一番広いので、エリアで困ったときの参考にしてください。
4つの光回線の種類については、別記事でも詳しく解説しています。
≫【光回線は全部で4種類】特徴やメリット・デメリットを徹底解説!
ONU(光回線終端装置)の設置場所を決める
光回線を利用するにあたっては上記でお伝えした「LAN配線方式」を除き、ONU(HGWなど)という機器が必ず設置されます。
出典:ご提供する機器に関して|NURO
光回線は光ファイバーケーブルから送られてくる光信号をデジタル信号に変換しないと使えません。その機能を担っているのがONUなので、設置しないとインターネットが使えないんですね。
機器の設置場所の具体例としては、お家の中心部分やリビングに設置することが多く、目立たせたくない場合はウォークインクローゼット内など機器が見えない場所に設置することもあります。
事前にどのあたりに設置するかを決めておくと、工事の際に業者の方がスムーズに作業をすることができます。
おおまかで大丈夫なので、設置場所を決めておきましょう。
希望の場所に設置できないこともあるので、いくつか候補を考えておいたほうが良いですね。
管理会社や大家さんへの連絡
持ち家一戸建ての場合は必要ありませんが、集合住宅や賃貸での住まいの場合は管理会社や大家さんへの確認が必要となります。
工事によって建物に傷が付く可能性もあるので、事前確認が必要なんですね。
例外として、お部屋まですでに光回線が通っていて「無派遣工事」の場合は確認不要です。
マンションの場合、光回線によっては導入方法が以下のように異なる場合があります。
マンション例
- NTT光回線:マンションタイプ
- auひかり:戸建てタイプ
集合住宅でマンションタイプの場合は基本的に導入許可が下りないことはないですが(NURO光を除く)戸建てタイプでの導入の場合は許可が下りないこともあります。
目当ての光回線が導入できないケースもあるので、事前に管理会社や大家さんへの確認連絡はしておきましょう。
マンションの場合は、分譲や賃貸で状況は若干変わりますが上記の無派遣工事以外の場合は連絡しておきましょう。連絡しないほうが良かったということはないですよ。
光回線工事の立ち会いと流れについて
光回線を使えるようにするためには、工事の立ち会いが必要な場合と不要な場合があります。
また、工事当日の作業内容や工事までにかかる日数、作業にかかる時間を知っておくと安心です。
NURO光の宅外工事の様子
出典:NURO
【無派遣工事】立ち会いが必要ないケース
無派遣工事の場合は工事立ち会いは不要で、工事の業者が訪問することはありません。
建物にすでに光回線の設備が整っている場合には簡単な接続だけで済むので、無派遣工事になるケースがありますね。
具体的には以下の条件で工事立ち会いなしで導入できる場合があります。
- 光コンセントが設置されている
- フレッツ光から光コラボの乗り換え
- 光コラボから光コラボの乗り換え
- VDSL方式の場合
- LAN配線方式の場合
無派遣でできる場合、スピーディかつ立ち会いの面倒なくできるのがメリットですね。
NTT光回線以外は基本的に有派遣工事となります。
工事不要でできる具体的な条件などは、別記事で解説しています。
≫【工事したくない人向け】光回線を工事不要で乗り換える条件を徹底解説
【有派遣工事】立ち会いが必要なケース
上記の工事立ち会いなしの条件に当てはまらない場合は、有派遣工事となります。
光回線工事は電気通信工事の資格が必要です。工事業者が作業する必要があるので立ち会いが必要になりますね。
基本的に立ち会い工事は1回のみで、NURO光の場合は「マンションタイプL」を除き立ち会い工事が2回必要です。
有派遣工事となった場合は立ち会いが必要なため、予定を調整して確実に対応できるようにしましょう。
工事立ち会いは、成人であればご家族での対応も可能ですよ。
工事当日の作業内容
工事当日は外から光ファイバーを引き込み、室内に接続する作業が行われます。
[外部作業]
電柱から光ファイバーを建物に引き込む
[内部作業]
既存の配管を利用したり壁に穴を開けたりして光ファイバーをお部屋の中に通し
光コンセントを設置する
[接続作業]
ONUなどを設置して、インターネット接続を確認する。
電柱から光ファイバーを引き込む際に隣のお宅の敷地を通るとか、自宅の外壁に傷がつくなど、イレギュラーなケースも出てきます。
その場合は勝手に作業は進まずに、いったん作業を中断し工事担当から確認があります。
問題点があれば、その時点でストップすることも可能ですね。
当日はお家の外と中で作業が行われるので、もし邪魔になりそうな物などがあれば事前に整理しておきましょう。
お隣さんに影響が出そうであれば、あらかじめ話をしておいたほうが良いですね。
光回線の申し込みから工事日までの目安
申し込みから工事日までの期間は、時期や光回線によって違いおおよそ1ヶ月から3ヶ月程度です。
各光回線事業者の工事日までの目安は次のようになっています。
フレッツ光:1ヶ月前後
光コラボ:1ヶ月前後
auひかり:1ヶ月~2ヶ月
NURO光:1ヶ月~3ヶ月
電力系光回線:1ヶ月前後
あくまでも目安で、条件によって以下のように前後します。
- 利用する地域によって後ろに伸びる
- マンションタイプの場合は早まることがある
- 繁忙期など時期によって前後する
「たまたま空いている地域で、マンションタイプで、閑散期だった」で、2,3週間などで工事ができる場合もありますね。
工事日までの期間は概ね1ヶ月前後として、条件によって前後すると考えておくと良いです。
あとは実際に工事予約をして、空いている日程がどこかになってきますね。
引っ越しシーズンの3~4月は特に混み合います。お盆休みや年末年始も業者がお休みで先延ばしになることが多いので、余裕を持って調整しましょう。
工事時間の目安
工事にかかる時間は、一般的に1~2時間です。
マンションタイプの場合は設備状況によってもう少し短くなることがありますね。
以下の作業内容によって、時間が伸びることもあります。
- 穴あけ工事が必要
- 電柱からの引き込みが複雑
- 宅内への引き込み経路が複雑
(既存配管が潰れていたなど)
私自身、今まで下記の6件のインターネットを契約して工事立ち会いもしましたので、その時の状況を共有します。
コラボ光戸建て
新築で比較的スムーズに工事完了。1時間前後でした。
コラボ光マンションタイプ
光配線方式で、光ファイバーを通しやすい環境だったみたいで、30分少しくらいで終わりました。
コラボ光マンションタイプ
光配線方式で、引き込みが難航した様子で、1時間30分くらいかかりました。
auひかりマンションタイプ
VDSL方式で、30分以内に完了しました。
NURO光forマンション
かなり難航し、2時間以上かかりました。
J:COM NET(マンション)
建物にJ:COMの設備が入っていて、30分かからずに完了しました。
結構昔の契約もあるので少し記憶違いがあるかもですが、大体このような感じでした。
結構前後することがあるので、時間に余裕を持っておくことをおすすめしますね。
NURO光forマンションは工事が2回のパターンでしたので、トータルの時間はさらにかかりました。
光回線の工事費用について
光回線を導入するには工事費用がかかります。
ですが、実際にはキャンペーンで工事費用が無料になることもありますね。
工事費用の内訳やキャンペーンを理解しておけば、よりお得に始めることができます。
工事費用の内訳
光回線の工事費用は、主に「基本工事費」「追加工事費」で構成されています。
特別な作業や土日などの日時指定がなければ基本工事費のみでの対応で、基本以外の対応が必要な場合のみ追加工事費がかかる仕組みですね。
基本工事費は、大手光回線では以下のように設定されています。
光回線事業者 | 戸建て | マンション |
---|---|---|
フレッツ光 | ~22,000円 | ~22,000円 |
ドコモ光 | ~22,000円 | ~22,000円 |
SoftBank 光 | 31,680円 | 31,680円 |
ビッグローブ光 | ~28,600円 | ~28,600円 |
とくとくBB光 | 26,400円 | 25,300円 |
楽天ひかり | ~22,000円 | ~22,000円 |
auひかり | 41,250円 | 33,000円 |
NURO光 | 44,000円 | 44,000円 |
有派遣工事の一般的な工事費用で、戸建てやマンションタイプでの違い、屋内配線のありなしによって少し前後することもありますね。
工事費無料キャンペーンや割引を活用
多くの通信会社では、工事費用を無料にするようなキャンペーンを実施しています。
工事費用は結構高額ですので、実費となると光回線の導入を躊躇してしまう人も多いでしょう。
ですので、新規契約を促進するために光回線事業者は、工事費用に対するキャンペーンを用意しているんですね。
工事費用の負担がなくなるキャンペーンとして、具体的には以下の3パターンに分かれます。
[工事費完全無料]
工事費の支払いは必要ありません。追加工事費については支払いが必要です。
[工事費実質無料]
明細上請求はありますが、同額が分割で割引されるため実質的に負担額がありません。こちらも追加工事費は自己負担です。
[工事費用をキャッシュバック]
一旦工事費用を支払い、後日現金やポイントなどでキャッシュバックがあります。
いずれかであっても実際の負担はない仕組みです。キャンペーンを上手に利用すれば工事費用を抑えることができますね。
工事費が自己負担の光回線もありますので、申し込み前に確認すると良いでしょう。
工事費無料の仕組みや条件、注意点などは別記事で詳しく解説していますので、あわせてご参考ください。
光回線の工事後に自分で行う作業
光回線の工事が終わったら、インターネットを使うために「接続機器の設定」と「WiFi設定」を行います。※有線接続のみの場合は、WiFi設定は不要です。
この作業は特に難しくはないので、安心してください。
接続機器の初期設定
光回線の工事が完了した後は、まずはモデムやルーターを接続して設定します。工事業者はインターネットの初期設定まではしてくれないので、自分で行う必要があるからですね。
わかりやすく説明すると、テレビの初期設定みたいなものです。テレビを買ってきたあと、お住まいの地域のテレビ局の設定をしないとテレビが見れないのと同じような仕組みですね。
また接続設定が不要な光回線や、接続までサポートしてくれるサービスもあります。一例としては以下のような内容です。
SoftBank 光:BBユニット(専用ルーター)を申し込んでいればこの初期設定は不要です。
ドコモ光:初回に1度だけですが、「無料訪問サポート」が使えます。
※プロバイダで異なる場合があります
このように利用回線によっては設定が不要であったり、サポート(無料、有料)が受けられます。設定が不安であれば、申し込み時に確認しておくと安心ですね。
設定は難しいものではなく、説明書などの手順通りに進めれば誰でも簡単にできるようになっています。
どうしても苦手な方は、設定が不要な光回線や無料サポートのあるプロバイダを選ぶことをおすすめします。
WiFiの接続設定
WiFiルーターは設定をしないと使えません。
もともと持っていたWiFiルーターを使う場合、接続設定は変わらないのでそのまま使えます。ONU一体型のルーターや新しくルーターを購入した際には、機器が新しくて接続できていないので設定が必要ということですね。
WiFi設定の流れは以下の手順です。
WiFi設定
- 機器のWiFi接続画面を開く
- ネットワーク名(SSID)を探す
- パスワードを入力する
- 接続完了
詳しくは、接続したい機器の説明書などを確認すると確実ですね。
一度設定すれば、次からは自動で接続されるようになります。
光回線工事ができないケース
光回線を使いたくても、いくつかの理由で工事ができないことも。そういった場合は、別の方法を考える必要があります。
なぜ工事ができなかったか理解できていないと、次に取るべき方法がわからなくなります。
代表的な工事NG例について解説しますね。
提供エリア外だった
住んでいる地域が提供エリア外であれば、もちろん工事ができません。
エリアの確認についてはこの記事前半の[希望の光回線が提供エリア内かどうか]をご覧ください。
提供エリア内と確認が取れていたのに、実は提供エリア外だったという場合もあります。利用可能エリアであっても、一部提供できない地域ということもあるんですね。
ユーザー側では細かな提供エリアまでは把握できないので、公式サイトのエリア判定で問題なければまずは申し込みをしましょう。その上で未提供だった場合は連絡が入ります。
稀に数か月~数年後に設備が整い、光回線が利用可能になることもあります。ただ具体的な時期が不明な場合が多いので、別の方法を考えましょう。
管理会社や大家さんの許可が取れない
貸物件や分譲マンションの場合など、持ち家一戸建て以外で利用する際は管理会社や大家さんへの確認連絡が必要です。
工事の際に傷が付く可能性もありますし、マンションやアパートの場合は共用部分に工事業者が入ることになるので、事前に導入許可が必要なんですね。
工事の許可が取れなかった場合は光回線の導入ができないので、事前に確認しておきましょう。
事前に建物への引き込みが完了している「マンションタイプ」であれば、許可が下りないことはありませんね。
物理的に光回線の導入ができない
提供エリアの問題はなく導入許可が取れていても、建物の状況や周辺環境の問題で、光回線を引き込むことができない場合があります。
例えば、以下のようなケースで工事ができないことがありますね。
- 電柱から建物まで距離があり、光ファイバーが届かない
- 建物の構造上の問題で、既存の配管やエアコンダクト、穴あけをしても建物内に光回線を引き込めない
- マンションタイプ導入済み物件でも、空きポートがなく導入不可(建物での利用者数が上限に達している場合)
このような場合は物理的にお部屋の中まで光回線を引き込めないので、工事ができないんですね。
工事前に発覚した場合は連絡がありますが、実際に工事を行った上できないことがわかり、残念ながら工事が途中で中止になる場合もあります。
光回線工事ができなかった場合の対処法
回線の工事ができなかった場合も、すぐにあきらめる必要はありません。
いくつかの対処法を試して再度光回線を導入するか、それでもダメなら代替え案で快適なインターネット環境を整えることができます。
マンションタイプで工事ができなかった場合は戸建てタイプで
集合住宅でマンションタイプが導入済みにもかかわらず工事不可だった場合は、戸建てタイプ(マンファミ)で導入できる可能性もあります。
プランを変えることで光回線の導入経路が変わるので、工事ができることがあるんですね。
ただし、マンションタイプ導入済み物件での戸建てタイプの導入は、管理会社の許可は少し取りづらいです。導入許可が取れなかった場合、次で紹介する方法を試してみましょう。
戸建てタイプのほうが料金が割高にはなるので、利用料金も再度確認しておくと良いですね。
別の光回線事業者で申し込む
希望の光回線が工事できない場合、別の光回線なら工事ができる場合があります。
光回線事業者を変えることで、提供エリアの問題がなくなったり、導入経路が変わったりするからですね。
具体的な例を挙げると、以下のようなケースが考えられます。
- NURO光はエリアの都合上、工事ができなかった
⇒auひかりでは提供エリアの問題はなく、工事ができた - 集合住宅でauひかりはマンションタイプではない為、導入できなかった
⇒フレッツ光はマンションタイプありで、問題なく導入できた - NURO光はキャビネット設置が必要で、大家さんの許可が取れなかった
⇒光コラボは傷つけなしの導入方法で、大家さんの許可が取れた
このように、光回線事業者を変えることで導入できるケースもあります。
ただし、以下のように光回線の種類が同じ事業者の場合は、結果は変わらないでしょう。
- フレッツ光が工事不可→So-net光
- SoftBank 光が工事不可→ドコモ光
どちらもNTT光回線なので、導入方法が変わらないからですね。
光回線の種類が異なれば結果が変わる可能性があるため、注意しましょう。
光回線事業者を変えても導入できない場合は、あきらめて他の方法でインターネット環境を整える必要がありますね。
光回線の種類について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考ください。
≫【光回線は全部で4種類】特徴やメリット・デメリットを徹底解説!
ホームルーターを導入する
光回線がどうしても導入できない環境の場合は、ホームルーターの導入を検討しましょう。
ホームルーターは光回線の工事ができない場合の便利な代替手段です。工事が不要なので、提供エリアさえ問題なければ導入できるんですね。
ホームルーターのシェア率トップが、よくテレビCMでも放送しているSoftBank Airです。
シンプルでコンパクトなデザインですね。
SoftBank Airの特徴をまとめてみました。
月額料金:5,368円
キャンペーン適用料金
Airターミナル5:2年間2,970円
Airターミナル6:4年間4,950円
スマホとのセット割(おうち割)
ソフトバンクスマホ:最大1,100円
ワイモバイル:最大1,650円
※10回線まで割引可能
<特徴・特典>
- 機器代金71,280円が無料
- 他社解約金を100,000円までキャッシュバック
- データ容量の制限なし
- 最短2日で機器が届き即利用可
- 特設サイトで、現金最大37,500円キャッシュバック
ソフトバンクスマホやワイモバイルを利用であれば、セット割も適用できてお得です。支払いもまとめることができてわかりやすくなりますね。
スマホとのセット割を考慮するなら、この2つのサービスもおすすめですね。
- ドコモスマホ:ドコモ home 5G
- auスマホ、UQモバイル:BIGLOBE WiMAX +5G
※クリックすると詳細をご確認いただけます
ソフトバンクと同じようにセット割が可能です。
光回線よりも速度や安定性で劣るものの、工事が不要で手軽に利用できる点がメリットですね。
どうしても光回線が使えない環境の場合は、是非利用してみてください。
ホームルーターは工事がないので工事費用の心配はないのですが、一定期間を使わずに解約すると機器の残債を支払う必要があるので、要注意ですね。
光回線事業者の選び方
光回線の事業者を選ぶときは、工事費用やスマホとのセット割引など、自分に合ったポイントをしっかり考えることが大切です。
それぞれの選び方を詳しく解説します。
工事費用から選ぶ
工事費用を最優先で選ぶのなら、工事費完全無料の光回線から選択すると良いでしょう。
工事費実質無料の場合、解約時に工事費残債があれば請求されますが、完全無料の場合はその心配がありません。万が一半年や1年などでやむを得ずインターネットを解約することになっても、工事費残債の負担がないのがメリットですね。
実質無料の光回線はたくさんありますが、完全無料の光回線は少ししかありません。
提供可能エリアの広い光コラボから選ぶなら、ドコモ光とエキサイトMEC光ですね。
<月額料金>
戸建てプラン:5,720円
マンションプラン:4,400円
10ギガプラン:6,380円
<セット割>
ドコモスマホが最大1,100円の割引
<特徴・特典>
- 工事費完全無料
- 他社解約金をキャッシュバック
- 1ギガプランはWiFiルーターが無料レンタル
- 10ギガプランはキャンペーンで6ヶ月の月額料金が500円
- ネットとスマホの支払いをまとめて管理ができる
- 特設サイトで最大100,000円キャッシュバック
<月額料金>
ファミリー(戸建て):4,950円
⇒12ヶ月間4,697円
マンション(集合住宅):3,850円
⇒12ヶ月間3,597円
10ギガ:6,380円
⇒12ヶ月間4,444円
<特徴・特典>
- 工事費完全無料
- スマホとのセット割がない分月額料金が割安
- 縛りなしで解約金設定もなし
- 引っ越し時の移転工事費も無料
- 選べる特典:開通手続き料無料orWiFiルータープレゼント
この2つの光回線は「工事費完全無料+特典が豊富」なので、「工事費実質無料」では不安という方にはおすすめですね。
他社からの乗り換えなら、解約金キャッシュバック特典ありのドコモ光を選ぶと負担なく乗り換え可能ですね。
スマホとのセットや料金で選ぶ
工事費実質無料の光回線には、NURO光やSoftBank 光などがあり、比較的選択肢が多いです。その中でスマホとセット割ができる事業者を選ぶと月々の通信費を安く抑えられますね。
- ドコモスマホ:ドコモ光
- ソフトバンクスマホ:NURO光
※NURO光が未提供エリア:SoftBank 光 - ワイモバイル:SoftBank 光
- auスマホ:【公式】ビッグローブ光
- UQモバイル:【公式】ビッグローブ光
※クリックで詳細をご確認頂けます。
この4社は工事費実質無料(ドコモは完全無料)で工事負担なく導入できます。
スマホが格安simや割引対象外プランの場合は、光コラボで最安値水準のとくとくBB光もおすすめですね。
とくとくBB光
<月額料金>
戸建て:4,818円
マンション:3,773円
10ギガ:5,940円
<特徴・特典>
- 工事費実質無料
- 他社解約金を60,000円まで補填
- V6プラス対応無線ルーター無料レンタル(1ギガプラン)
- 縛りなしで解約金0円
- 最大54,000円現金キャッシュバック
工事費実質無料は、契約後すぐに解約すると工事費の残債が請求されるデメリットがあります。
不安な場合は前述のエキサイトMEC光やドコモ光を選ぶと良いです。
すぐに解約する予定がなければ実質無料でも負担はないので、その中でトータルでお得に使える光回線を利用したいですね。
工事費用をキャッシュバックの場合は、受け取り後であれば解約しても工事費用分の損は出ないです。
まとめ
回線は快適なインターネット環境を実現するための重要な選択肢です。
光回線工事の基礎知識から具体的な手順、工事前の準備、そして費用や工事後の作業に至るまで網羅的に解説しました。
工事が必要な理由や流れ、戸建てとマンションの違いを知っておくことで、万が一工事ができなかった場合の代替手段や、事業者選びのポイントで困ることは少ないですね。
特に重要なのは、提供エリアや工事費用、光回線の選び方など、自分のライフスタイルや予算に合ったプランを選ぶことです。
工事後の設定やWiFiの利用方法まで理解しておけば、インターネットをスムーズに利用することができますね。
光回線工事は一見難しそうに感じますが、事前に知識を身につけておけば問題ありません。
この記事を参考にしていただいて、状況に応じて最適なインターネット回線を選んでくださいね。