動画が途中で止まったり、オンラインゲームでラグが発生したり、そのたびにストレスを感じますよね…。
通信速度が遅くなる原因は様々で、以下のようにその原因によって対策方法も変わります。
- 利用環境が適切でないために遅くなっている
⇒ 自分の使い方や環境が原因 - マンション特有の配線方式が原因で遅くなっている
⇒ 自分の回線だけが遅いわけではない
本記事では、光回線の速度が遅くなる理由をわかりやすく解説するとともに、誰でもすぐできる改善方法を14個まとめてご紹介。
専門的な知識がなくても大丈夫です。実際にどれくらいの速度が出ていれば快適なのか、測定方法から最適な乗り換え先まで解説します。

少しの対策で、ネット環境が大幅に改善されることもあります。簡単な対策方法からぜひ試してみてくださいね!

マンションタイプの速度を上げるには
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この記事を書いている人

内山田部長
11年以上の豊富な知識と経験から
光回線の様々なお悩みを解決します!
- 光回線のみちしるべ 管理人
- お仕事:インターネット回線販売店勤務
- サポートしたお客様:5,000人以上
- 取り扱ったネット回線:25社以上
光回線のマンションタイプとは?3つの配線方式によって通信速度は大きく異なる

マンションタイプの光回線の速度は、配線方式によって大きく変わります。
配線方式は、建物の共用部から各戸に通信を届ける方法で、3つの方式があります。光配線方式が最も高速・安定で、VDSL方式は低速で不安定になりがちです。
配線方式それぞれの最大通信速度は、以下のとおりです。
配線方式によっても対策方法は異なります。自宅の光回線速度が遅いと感じている場合は、まず配線方式を確認しましょう。
各配線方式の特徴について、解説します。
【光配線方式】通信速度は比較的早くて安定
光配線方式は、3つの配線方式の中で最も高速かつ安定したインターネット接続が可能です。
光配線方式は、建物の共用部から各住戸まで、すべて光ファイバーケーブルで接続されています。通信ロスが少なく、ノイズにも強いのが特徴。
通信速度は、多くのプロバイダが最大1Gbps~10Gbpsでサービス展開しており、テレワークや動画視聴も問題なく対応可能です。
道路に例えると、光配線方式は高速道路で信号も渋滞もなくスムーズで、それ以外の方式は一般道で混雑しやすいという感じです。
速度・安定性の両方を求めるなら、光配線方式一択ですね。

引っ越しでの物件探しの際は、インターネットが光配線方式なのかどうかも、確認しておくと良いですね。
【VDSL方式】旧式の配線方式で通信速度が遅い
VDSL方式は電話回線(メタル線)を使うため、速度が遅く、現代の利用環境では不便に感じるケースが多いです。
VDSL方式は、建物の共用部までは光回線を引き込みますが、そこから各住戸までは電話回線を使用します。これにより、通信速度の上限が100Mbps程度に制限される仕様です。
また、ノイズの影響を受けやすく、Ping値(通信の応答速度)も不安定です。オンラインゲームやビデオ会議では、ラグや音声遅延が起きやすい傾向があります。
これは、最新のスポーツカー(光回線)に乗っていても、途中から砂利道(VDSL)に変わるようなものです。VDSLは光回線の通信性能を活かしきれないんですね。
安定した通信環境を求めるなら、VDSL方式ではなく、光配線方式の光回線を契約するようにしましょう。

VDSL方式の中には、「G.fast(ジーファスト)」という規格があります。auひかりマンションのタイプG(G.fast)は最大速度が664Mbpsと、通常のVDSLよりも通信速度が速いのが特徴です。
VDSL方式については、別記事で詳しく解説しています。
≫VDSLが遅い原因とは?光回線との違いやすぐにできる改善方法を解説
【LAN配線方式】工事なし機器設置なしで簡単に導入
LAN配線方式は、工事不要で導入が簡単です。
共用部から各住戸へLANケーブルで接続する方式で、各住戸にONU(光回線終端装置)は設置されません。通信速度は、建物によっては1Gbps対応のケースもありますが、100Mbpsしか出ない設備も多いです。
手軽さを重視するなら選択肢になりますが、速度を優先するなら光配線方式が勝りますね。
マンションの光回線が遅い場合の改善方法14選

マンションタイプの光回線が遅い場合、多くは自宅環境や機器の見直しで改善できます。特別な知識がなくてもできる方法が多いため、段階的に試すことが重要ですね。
通信速度が遅くなる原因は1つではありません。利用時間帯や周辺機器、接続方法など多岐にわたり、これらの要素を1つずつ最適化することで体感速度が向上します。
この章では、具体的に14の改善方法を解説しています。
- ONU(回線終端装置)やルーターを再起動する
- 接続している端末を減らす
- 利用者が多く混雑する時間帯を避ける
- Wi-Fiの周波数を2.4GHzから5GHz(6GHz)に変更する
- Wi-Fiルーターの設置場所を変更する
- Wi-Fiルーターを新しいものに買い替える
- Wi-Fi接続から有線接続に変更する
- LANケーブルを新しいものに買い替える
- IPv4(PPPoE)接続の場合はIPv6(IPoE)接続に変更する
- プロバイダ(光回線)を乗り換える
- 【VDSL方式】モジュラーケーブル(電話線)を短くする
- 【光回線方式】1Gプランの場合は10Gプランに変更する
- 【VDSL方式・LAN配線方式】ホームルーター(置くだけWi-Fi)に変更する
- ファミリータイプの光回線で導入する(マンファミ)
①~⑭の順に、改善方法の手軽さや難易度が上がりますので、まずは①から試せるものを試してみてください。
①ONU(回線終端装置)やルーターを再起動する

通信が遅いと感じたら、まずONUやルーターの再起動を行いましょう。
長時間稼働し続けた機器は、内部にエラーや負荷が蓄積し、パフォーマンスが低下することも。再起動することで内部処理がリセットされ、速度が回復することがあります。
パソコンやスマホが重くなったときに再起動するのと同じですね。
再起動の手順
- (Wi-Fi)ルーター→ONUの順でコンセントを抜く
- 1~5分ほど時間を置く
- ONUのコンセントを挿して、ランプが落ち着くまで待つ
- ルーターのコンセントを挿す
通信が遅いと感じたら、まずはONUとルーターを再起動してみましょう。

遅くなったと感じる前に、定期的に再起動するのもありです。
②接続している端末を減らす

※接続台数が少ない場合は、この対策は不要です。
複数のデバイスを同時接続している場合は、使わない端末のWi-Fi接続を切ることで、通信速度が改善されることがあります。
家庭内で多くの機器がWi-Fiに接続されていると、回線を分け合う状態になり、1台あたりの通信速度が遅くなります。特に動画再生やクラウドサービスなど、通信量の多いアプリを使っていると顕著です。
水道の蛇口を同時に開けると水の出が悪くなるのと同じように、1台に絞ると通信速度も改善されます。
快適な通信環境を保つには、必要なときに必要な端末だけを接続するようにしましょう。
③利用者が多く混雑する時間帯を避ける
夜間など、回線が混雑しやすい時間帯を避けることで、通信速度が安定する場合があります。
特に集合住宅では、1本の光回線を複数戸で共有しているため、18時〜23時など利用者が集中する時間帯には速度が落ちやすいです。
これは高速道路の渋滞と同じで、朝夕のラッシュは速度が落ち、深夜や昼間はスムーズですね。
大容量のダウンロードやオンライン会議などは、可能であれば混雑時間帯を避けると効果的です。
④Wi-Fiの周波数を2.4GHzから5GHz(6GHz)に変更する

ルーターの周波数帯を切り替えると、通信速度と安定性が向上することがあります。
Wi-Fiには2.4GHzと5GHz、6GHzを含めた3つの周波数帯があり、特徴は以下の通りです。
周波数帯 | 特徴 |
---|---|
2.4GHz | 障害物に強いが、速度が遅め |
5GHz | 速度が速いが、障害物に弱い |
6GHz | 通信混雑や電波干渉が更に少ない |
2.4GHz帯は遠くまで届きやすい一方で、電子レンジなどの干渉を受けやすく、混雑もしています。5GHz帯は干渉が少なく、高速通信が可能です。Wi-Fi 6E対応の機器なら、さらに安定しやすい6GHz帯を利用しましょう。
2.4GHzは一般道路、5GHzは高速道路、6GHzはまだ空いている新設道路といったイメージです。
2.4GHzで接続していて通信速度が遅い場合は、5GHz(対応していれば6GHz)での接続に切り替えましょう。特に近距離での利用に効果的です。

逆に、5GHzで障害物の影響を受けている場合は、2.4GHzに変更することで改善されることもありますよ。
⑤Wi-Fiルーターの設置場所を変更する
Wi-Fiルーターの設置場所を工夫することで、通信の届きやすさと安定性が改善できます。
Wi-Fiの電波は障害物(壁・家具・電子機器)によって弱まる性質があります。また、床に置いたり、電子レンジの近くなどに設置すると、電波干渉や減衰が起こりやすくなります。特に鉄筋コンクリートのマンションでは影響が顕著ですね。
可能であれば、以下に該当する場所にWi-Fiルーターを設置してください。
- 床置きを避け、高さ1~2mほどの高さに設置
- できるだけ家(部屋)の中心に設置
- 障害物になりそうなものは移動する
- 電子レンジなどの近くを避ける
※Wi-Fiの障害物になるものについては、こちらの記事が参考になりますね。
家のWi-Fiを邪魔しているのはこれだ!プロの解説付き|NTTBP
Wi-Fiルーターは「家の中央・高い位置・障害物の少ない場所」に設置するのが望ましいです。
⑥Wi-Fiルーターを新しいものに買い替える

※Wi-Fi6やWi-Fi7のルーターを利用している人は、この対策は不要です。
古いルーターを使っている場合は、最新規格に対応したルーターへ買い替えることで、通信速度が飛躍的に向上する可能性があります。
古いルーター(例:IEEE802.11nなど)は最大通信速度が遅く、光回線の性能を活かしきれません。新しいWi-Fi6(IEEE802.11ax)やWi-Fi7対応ルーターなら、最大9.6Gbps以上の高速通信が可能です。また、複数端末の同時接続にも強くなります。
各Wi-Fi規格の性能などは以下の通りです。
※左にスライドできます
世代 | 新名称 | 規格名 | 最大通信速度 | 周波数 |
---|---|---|---|---|
第1世代(1997年) | - | IEEE 802.11 | 2Mbps | 2.4GHz帯 |
第2世代(1999年) | - | IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
第2世代(1999年) | - | IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
第3世代(2003年) | - | IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
第4世代(2009年) | Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第5世代(2013年) | Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
第6世代(2019年) | Wi-Fi 6 | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第6世代(2020年) | Wi-Fi 6E | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯 |
第6世代(2024年) | Wi-Fi 7 | IEEE 802.11be | 46Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯 |
古いルーターは軽自動車、最新ルーターはスポーツカーのようなイメージで、同じ道路(光回線)でも性能差は歴然です。
Wi-Fi5以前のルーターを使っているなら、買い替えをおすすめします。

Wi-Fiルーターの寿命は、4〜5年程度と言われています。古いルーターは性能が低い&劣化しているため、買い替えた方が良いですね。
⑦Wi-Fi接続から有線接続に変更する

※すでに有線接続している人、もしくは有線接続では利用できない人は、この対策は不要です。
インターネット接続は、Wi-FiからLANケーブルによる有線接続に切り替えると、通信の安定性と速度が向上します。
Wi-Fiは便利ですが、電波干渉や遮蔽物によって通信が不安定になることがあります。有線接続ではこれらの問題がなく直結するため、速度が安定しやすく、Ping値(通信の応答速度)も低く保たれます。
※Ping値は数値が低い方が優秀です。
可能であれば、パソコンは有線接続でのネット利用が向いていますね。
特にテレワーク・オンラインゲーム・動画配信など安定性が必要な用途では、有線接続がおすすめです。
⑧LANケーブルを新しいものに買い替える

※Cat6以上のLANケーブルを使用している人は、この対策は不要です。
古いLANケーブルを使っていると、回線の速度を十分に発揮できません。カテゴリを確認し、新しい規格に交換するだけで速度が改善されることがあります。
LANケーブルには「カテゴリー(Cat)」と呼ばれる規格があり、それぞれ通信速度の上限が異なります。カテゴリ別の性能は、以下の通りです。
※左にスライドできます
カテゴリ名 | 配線規格名 | 最大通信速度 | 伝送帯域 | |
---|---|---|---|---|
カテゴリ5 | Cat5 | ANSI/TIA/EIA-568-B.1 | 100Mbps | 100MHz |
カテゴリ5e | Cat5e | ANSI/TIA/EIA-568-B.2 | 1Gbps | 100MHz |
カテゴリ6 | Cat6 | ANSI/TIA/EIA-568-B.2-1 | 1Gbps | 250MHz |
カテゴリ6A | Cat6A | ANSI/TIA-568-B.2-10 | 10Gbps | 500MHz |
カテゴリ7 | Cat7 | ISO/IEC 11801 | 10Gbps | 600MHz |
カテゴリ7A | Cat7A | ISO/IEC 11801 | 10Gbps | 1000MHz |
カテゴリ8 | Cat8 | ANSI/TIA-568.C-2-1 | 40Gbps | 2000MHz |
LANケーブルは目立たない存在ですが、通信速度に大きく関わります。古い規格LANケーブルを使っている場合は、新しい物に買い替えましょう。

Cat7以上は一般家庭向けではないので、Cat6かCat6Aを選ぶと良いですよ。
⑨IPv4(PPPoE)接続の場合はIPv6(IPoE)接続に変更する

※すでにIPv6で接続している人は、この対策は不要です。
プロバイダがIPv6に対応していれば、IPv4からIPv6に切り替えることで混雑が減り、速度が改善される可能性があります。
IPv4はアドレスが枯渇しており、多くのユーザーで回線を共有しています。一方、IPv6はアドレスに余裕があり、混雑しづらいため、回線の混み具合による速度低下が起きにくいのですね。
具体的には、以下の違いがあります。
IPアドレスの規格 | IPアドレスの例 | IPアドレスの個数 |
---|---|---|
IPv4(PPPoE) | 111.222.3.4 | 約43億通り |
IPv6(IPoE) | 2001:0db8:1234:5678:90ab:cdef:0000:0000 | ほぼ無限 |
IPv4は渋滞した旧道、IPv6は空いている新設バイパスのようなイメージですね。通る車が少ないので、スムーズに移動できます。
使用中のプロバイダやルーターがIPv6対応であれば、切り替えを検討しましょう。

IPv6に対応していないプロバイダ、もしくはIPv6が有料のプロバイダを利用している場合は、光回線の乗り換えを検討してみるのも良いですね。

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⑩プロバイダ(光回線)を乗り換える
現在の回線速度に不満があるなら、プロバイダの乗り換えも選択肢の一つです。乗り換えることで通信速度が改善する可能性があります。
※前述の⑨IPv4(PPPoE)接続の場合はIPv6(IPoE)接続に変更するの通り、IPv6に対応していない場合も乗り換えをおすすめします。
プロバイダによって通信設備や利用者数、回線の混雑状況が異なります。たとえば、GMOとくとくBBやビッグローブ光などは、v6プラス(IPv6接続)に対応しており、夜間でも速度が安定する傾向があります。
「みんそく」というサイトでは、実測値を元にいろんな光回線(プロバイダ)の速度比較ができます。自分の使っている光回線が、他の回線の実測値に比べて遅い場合は、乗り換えを検討してみるのも良いでしょう。
みんなのネット回線速度(みんそく)
通信速度に不満があるなら、乗り換えによる改善が期待できますね。

光回線の乗り換えは、少し手間がかかります。先に他の改善方法を試した上で改善できなかった場合に、考えるようにしましょう。
⑪【VDSL方式】モジュラーケーブル(電話線)を短くする

※VDSL方式で光回線を利用している人のみの対策方法です。
VDSL方式を利用している場合は、モジュラーケーブルを短くすることで、通信の安定性が向上します。
VDSLはアナログ信号を使うため、長いケーブルや劣化したケーブルはノイズの原因となり、通信速度に悪影響を与えることがあります。
ホースで水を送るとき、ホースが長いと水圧が落ちるのと同じように、通信速度も遅くなってしまいます。
VDSL利用者は、ケーブルの長さと品質を見直してみましょう。
⑫【光回線方式】1Gプランの場合は10Gプランに変更する
※光回線方式で光回線を利用している人の対策です。また、すでに10Gプランで利用している人は、この対策は不要です。
ヘビーユーザーや複数人で同時にネットを使う家庭では、10Gbpsのプランに変更することで通信のストレスが大幅に軽減します。
1Gbpsのマンションタイプは、実測値では200~300Mbps程度になることが多く、テレワーク・動画配信・ゲーム・IoT機器の利用が重なると帯域が不足することがあります。10Gbpsプランは、理論上はその約10倍の帯域があり、安定性も高くなります。
通信の帯域とは
データ通信で使用される電波や信号の周波数の範囲を指します。帯域が広いほど、一度に送受信できるデータ量が増えるため、通信速度が向上します。
快適な通信環境を求めるなら、10Gbpsへのアップグレードも選択肢の一つです。
10Gbpsで利用できる光回線の詳細は、この記事後半の
≫【マンションタイプ】10ギガ&IPv6対応の光回線
で解説しています。
10Gbpsの利用が向いている人については、別記事で詳しく解説しています。
≫光回線1ギガと10ギガの違いを超わかりやすく解説!
⑬【VDSL方式・LAN配線方式】ホームルーター(置くだけWi-Fi)に変更する

※光配線方式で利用している人は、ホームルーターへの変更をおすすめしませんので、この対策は不要です。
VDSL方式やLAN配線方式で光回線を利用中で、通信速度を改善できない場合は、ホームルーターを導入するのも一つの手段ですね。
最新のホームルーター(WiMAXや5G対応製品)は、下り最大4.2Gbpsなど、高速通信が可能なモデルもあります。回線工事が不要で、電源を入れるだけで利用できるため、導入も簡単です。
VDSL方式の実測値は30Mbps前後で、これよりもさらに遅くなっている場合もあります。SoftBank Airなどであれば、実測値としてこれ以上の数値が出ていることも多いです。
SoftBank Air 実測値
平均ダウンロード速度: 131.09Mbps
※直近3ヶ月に計測された11688件のソフトバンクエアーの測定結果から平均値。
参考:みんなのネット回線速度(みんそく)
建物の構造上、光回線の改善が難しい場合は、ホームルーターも有効な代替手段となりますね。
ホームルーターを導入するなら
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⑭ファミリータイプの光回線で導入する(マンファミ)
マンションでもファミリータイプ(戸建て向け)の光回線を直接引き込むことで、速度改善が期待できます。
※マンションでファミリータイプの光回線を利用することを「マンファミ」と言います。
マンションタイプは、1本の光回線を他の住民と共用するため、利用者が多いと混雑しやすいです。ファミリータイプは、光回線を占有するため混雑の影響を受けにくく、安定した通信が可能ですね。
マンファミには、通信速度や安定性が向上するメリットがありますが、以下のデメリットや注意点もあります。
- 月額料金が、マンションタイプよりも割高
(1,000円~2,000円ほど高い) - 建物の構造上、導入できない場合がある
(4F以上は工事不可など) - 導入には大家や管理会社の許可が必要
(許可を得られなければ導入不可) - 退去する場合に、原状回復が必要なケースがある。
(撤去費用が発生する可能性がある)
特にVDSL方式やLAN配線方式で光回線を利用している人は、マンファミにすることで通信速度を劇的に改善できる可能性があります。デメリット部分が問題ないのであれば、マンファミの導入を検討してみましょう。
マンファミについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
≫速度重視なら絶対マンファミ!マンションでも戸建て光回線を使う方法
マンションタイプの光回線が遅いのは本当に通信速度が原因?

光回線が「遅い」と感じる原因は、必ずしも通信速度の問題だけではありません。利用環境や、光回線以外の要因(端末性能・Ping値など)も考えられます。
通信速度の測定結果と、実際の使用感が異なるケースもあります。たとえば、オンラインゲームでラグが発生するのは、通信速度ではなくPing値(通信の応答速度)が影響していることも。
また、利用用途によって必要な通信速度も異なります。通信速度が遅いと「感じる」場合は、まずは現状の実測値を測定することが大切です。
測定や必要な通信速度などについて解説します。
【通信速度の実測値】速度を測定して現状を把握しよう
通信速度が「遅い」と感じたら、まずはスピードテストで実測値を測定しましょう。客観的な数値があれば、原因特定がしやすくなります。
実測値によって、回線が混雑しているのか、端末やWi-Fi環境に問題があるのかを見極めることができますね。
測定すべき数値は以下の3つです。
- 下り速度(ダウンロード)
- 上り速度(アップロード)
- Ping値(応答速度)
これらをチェックすることで、どこにボトルネックがあるかを把握できます。
通信速度などの測定は、以下のサイトでできます。
≫Fast.comで計測する
ページを開くと、自動的に測定開始。
≫Speedtestで計測する
「GO」のボタンを押すと測定開始。
医師が診断する前に体温や血圧を測るのと同じで、原因を探るには「数値での把握する」ことが大切です。
改善策を講じる前に、まずは現状の通信速度を測って、今の状態を知りましょう。
速度測定については、以下の記事で詳しく解説しています。
≫光回線が遅い!?その速度…平均以下かも?目安と改善策11選|光回線の速度を測定するには?
【利用用途別必要な通信速度】快適利用できる速度を理解しよう
利用用途によって、必要な通信速度は異なります。自分には「どれくらいの通信速度が必要か?」把握することが大切ですね。
以下は、一般的に必要な通信速度の目安です。
利用用途 | 推奨される下り速度 | コメント |
---|---|---|
オンラインゲーム | 30~100Mbps | 反応速度(Ping値)も大事 |
Web会議(Zoom等) | 10~30Mbps | 上りの速度もある程度必要 |
YouTube視聴(4K) | 20Mbps以上 | そこそこの速度が求められる |
動画視聴 | 5~15Mbps | 高画質になるにつれ速さが必要 |
メール・Web閲覧 | 1~10Mbps | そこまで気にする必要なし |
この表からわかる通り、通信速度は100Mbps以上あれば、まずは問題ないんですね。通信速度が遅いと感じていても、実測値が100Mbps以上で十分な場合は、端末側の問題やPing値などの他の数値が原因と疑うこともできます。
速度測定をして、実測値が遅い場合は、上記の「マンションの光回線が遅い場合の改善方法14選」を試してみてください。
必要な通信速度などについては、別記事で詳しく解説しています。
≫光回線が遅い!?その速度…平均以下かも?目安と改善策11選
快適なネット環境はPing値(通信の応答速度)も重要
オンラインゲームやビデオ通話の快適さは、通信速度も重要ですが、Ping値も同様に重要です。
Ping値とは
操作してから反応が返ってくるまでの速さのことを指します。「ピンち」または「ピングち」と読み、「レイテンシ(通信の遅延時間)」と表記されることもあります。単位は「ms(ミリ秒)」で、数値が低いほど優秀。
Ping値が高い(反応が遅い)と、ラグやカクつきの原因になります。
必要なPing値の目安は、以下のとおりです。
利用用途 | 快適なPing値(目安) | 影響 |
---|---|---|
オンラインゲーム | 10~30ms以下 | 低いほどラグなしで快適 |
Web会議(Zoom等) | 30~50ms以下 | 高いと音声・映像の遅延が発生 |
動画視聴 | 50~100ms以下 | 高すぎると影響が出る場合がある |
メール・Web閲覧 | 100ms以上でもOK | ほぼ影響なし |
Fast.comやSpeedtestで通信速度を計測すると、一緒にPing値(レイテンシ)の確認もできます。
通信速度が十分でも、Ping値が高ければ体感の不満につながります。測定して確認するようにしましょう。
Ping値が高い場合の対策方法などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
≫光回線がなぜか遅い場合はPing値を疑え!測定方法と11の改善案を解説
Ping値が低い!
オンラインゲーム専用光回線
ハイホーウィズゲームズ
【マンションタイプ】10ギガ&IPv6対応の光回線

マンションタイプでも10ギガやIPv6対応の光回線を選べば、混雑しづらく高速・安定な通信が可能になります。
※マンションタイプの10ギガプランは、光配線方式に対応している建物のみ利用可能です。
前述のコチラもご覧ください。
⑨IPv4(PPPoE)接続の場合はIPv6(IPoE)接続に変更する
⑫【光回線方式】1Gプランの場合は10Gプランに変更する
10ギガプランとIPv6に対応している光回線では、以下の4つがおすすめですね。
10Gbps&IPv6対応回線
- ドコモ光
⇒ ドコモスマホを使っている人 - SoftBank 光
⇒ ソフトバンク、ワイモバイルユーザー - ビッグローブ光
⇒ au、UQモバイルユーザー - GMOとくとくBB光
⇒ 格安スマホ利用などのコスパを優先している人
それぞれの特徴については、以下で解説します。
【ドコモ光】10ギガ&IPv6対応ドコモユーザー向け光回線

ドコモユーザーであれば、「ドコモ光」はスマホとのセット割引も使えて、高速・低遅延な環境を構築できます。
【ドコモ光】月額料金
ドコモ光のプラン | 月額料金 |
---|---|
戸建て | 5,720円 |
マンション | 4,400円 |
10ギガ | 6,380円 |
スマホとのセット割は、1台あたり最大1,100円の割引が適用されます。(旧プランなどは除く)
さらに、10ギガプランは現在キャンペーン中で、6カ月間月額500円で使えます!
ドコモ光はプロバイダが選択制で、中でもGMOとくとくBBは116,000円相当の特典付きでお得です。
ドコモのスマホを使っているなら、ドコモ光は通信品質と料金の両方でお得な選択ですね!
\最大116,000円の特典還元!/
【SoftBank 光】10ギガ&IPv6対応ソフトバンクユーザー向け光回線

ソフトバンク&ワイモバイルユーザーは、「SoftBank 光」でスマホとのセット割を活かしながら、高速通信を手に入れられます。
【SoftBank 光】月額料金
SoftBank 光のプラン | 月額料金 |
---|---|
戸建て | 5,720円 |
マンション | 4,180円 |
10ギガ | 6,380円 |
スマホへのセット割「おうち割 光セット」は、ソフトバンクスマホであれば1,100円割引、ワイモバイルであれば1,100円~1,650円割引が可能です。(旧プランを除く)
さらに、10ギガプランは、6カ月間月額500円で使えるキャンペーン中!
ソフトバンクのスマホやワイモバイルを利用している人には、SoftBank 光はコストパフォーマンスに優れた光回線ですね!
\最大46,000円キャッシュバック中/
【ビッグローブ光】10ギガ&IPv6対応auユーザー向け光回線

au&UQモバイルユーザーなら、「ビッグローブ光」は料金・速度・割引のバランスが非常に優れています。ビッグローブ光はKDDI系列のため、auやUQモバイルのスマホ料金が、永年割引されます。
【ビッグローブ光】月額料金
ビッグローブ光のプラン | 月額料金 |
---|---|
戸建て | 5,478円 |
マンション | 4,378円 |
10ギガ | 6,270円 |
- au : スマートバリュー
セット割550円~1,100円 - UQモバイル : 自宅セット割
セット割1,100円(コミコミプランを除く)
(旧プランくりこしプラン+5Gは638円~858円割引)
さらに、今なら1ギガプランは3カ月間、10ギガプランは6カ月間、月額料金が500円で利用可能です!
auスマホやUQモバイルを使っている人は、最も相性の良い光回線のひとつですね!
【GMOとくとくBB光】10ギガ&IPv6対応コスパ最強光回線

GMOとくとくBB光は、10ギガ+IPv6対応ながら月額料金が非常に安く、速度とコスパを両立したい方におすすめの光回線です。
【GMOとくとくBB光】月額料金
とくとくBB光のプラン | 月額料金 |
---|---|
戸建て | 4,818円 |
マンション | 3,773円 |
10ギガ | 5,940円 |
月額料金が安く、キャッシュバック特典も豊富なためコスパがすごく良いことに加え、実測値を公開しているというのもポイントです。

実際に利用しているエリアの、実測値の確認も可能です。

以下のGMOのサイト内で実測値の確認ができます。
速度公開|GMO Internet
料金を重視しつつ、通信品質にもこだわりたい方に最適な光回線です!
まとめ
マンションで光回線を利用する場合、その通信速度や安定性は、以下の3つの「配線方式」によって決まります。
光配線方式であれば、最大1Gbps以上の高速通信が可能。VDSL方式やLAN配線方式といった旧式・簡易型の配線方式では、速度が制限されたり不安定になったりしがちです。まずは、自宅の配線方式が何なのかを、しっかり把握しておくことが大切ですね。
そのうえで、ルーターの再起動や周波数帯の切り替え、LANケーブルの見直しなど、身近にできる改善策も実践しましょう。IPv6への切り替えや、通信機器の買い替えも効果的です。
もしそれでも改善が難しいようであれば、ホームルーターへの乗り換えや、光回線自体を10Gbps対応プランへの変更を検討するのもありですね。
小さな工夫で、快適なインターネット生活につながることも多いです。まずは、解説しました「マンションの光回線が遅い場合の改善方法14選」で、あなたの環境の中からできる改善方法を試してみてくださいね。

マンションタイプの速度を上げるには
IPv6接続への変更が効果的!
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