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1Gbpsはどれくらいの速度?100Mbps以下になる原因と対策

「光回線の契約書には最大1Gbpsと書かれているのに、実際に測ってみると200Mbps程度。これって騙されてる?」

そう感じるかもしれませんが...

実は問題ありません!

内山田
内山田

実際には、通信速度は100Mbps出ていれば十分なんです。

この記事では、光回線の専門家として11年の経験を持つ筆者が、1Gbpsの「本当の意味」から、本当に必要な速度、今すぐできる速度改善方法までわかりやすく解説します。

1Gbpsの回線を利用中の人、または新規契約や乗り換えを検討中の人は、最後まで読んで快適なネット環境を整えてくださいね。

記事の最後には、通信速度(実測値)が気になる人におすすめの光回線も紹介しています!

この記事を書いている人

内山田部長

11年以上の豊富な知識と経験から
光回線の様々なお悩みを解決します!

  • 光回線のみちしるべ 管理人 
  • お仕事:インターネット回線販売店勤務
  • サポートしたお客様:5,000人以上
  • 取り扱ったネット回線:25社以上

通信速度の単位「bps」について

光回線 bps

1Gbpsや100Mbpsなどで使われる「bps(ビーピーエス)」は、インターネットの通信速度を表す基本単位で、1秒間に送受信できるデータ量のことです。

bpsは「bit per second(ビット・パー・セカンド)」の略で、デジタルデータの最小単位である「ビット」が1秒間にどれだけ送受信できるかを示しています。

1秒間にアップロード・ダウンロードできる最小単位「1ビット(コンピューターが認識できる最小単位)」を送受信できる速度が「1bps」。データ量が増えると以下のように単位が変化します。

  • 1,000bps = 1Kbps(キロビット・パー・セカンド)1秒間に1,000ビット送れる
  • 1,000Kbps = 1Mbps(メガビット・パー・セカンド)1秒間に100万ビット送れる
  • 1,000Mbps = 1Gbps(ギガビット・パー・セカンド)1秒間に10億ビット送れる

100Mbpsの回線なら、1秒間に約12.5MBのデータを転送できる計算になります。単位が大きいほど通信速度が速く、動画視聴やゲームなどが快適になります。

bpsを道路に例えると以下の通りです。

  • bps
    道路の幅(車線数)幅が広いほど、たくさんの車(データ)を同時に通せる
  • 1Mbpsの道路
    1車線しかない道路。車は少しずつしか進めないので、渋滞しやすい。
  • 100Mbpsの道路
    100車線くらいの大きな道路。渋滞せず快適。

bpsは通信の「速さ」を数値化したもので、数値が大きいほど高速でデータのやり取りができるため、インターネットを快適に利用できます。

内山田
内山田

同じ「1ギガ」と言っても「1Gbps」と「1GB(ギガバイト)」はもちろん別物です。簡単に違いを言うと、「Gbps = 速さ(スピード)」で「GB = 量(サイズ)」ですね。

1Gbpsはどれくらいの通信速度なのか?

1Gbps どれくらい

「1Gbps」は理論上非常に高速な通信速度ですが、実際の利用環境では理論値通りの速度は出ません。

1Gbpsどれくらいの通信速度かと言うと、実測値としては200Mbps前後出ることが多いです。

この章では、通信の最大値や実効速度などについて、以下の3点について解説します。

「1Gbps」は理論値で実測値とは異なる

光回線の1Gbpsは最大理論値であり、実際の通信速度(実測値)はさまざまな要因により大幅に下がります。

  • 理論値 = 理論上の限界速度
  • 実測値 = 実際に使ったときの速度

理論値がいくら速くても、実測値が遅ければ快適には使えません。逆に、実測値さえ速ければ快適に使えます。

つまり、インターネットを利用する上で重要なのは、理論値ではなく実測値ということです。

1Gbpsの回線の実測値は、平均で200Mbps前後です。インターネット回線は100Mbpsほど出ていれば十分快適に使えるため、1Gbps回線は問題ないスペックと言えますね。

「1Gbps」などのカタログスペック最大値で、実際の速度は大きく変動するため、実測値での評価が大切と理解しておきましょう。

内山田
内山田

インターネット回線は 「最大限の性能を出すよう努力するけど、その速度を保証するものではない」 仕組みで提供されています。これを「ベストエフォート方式」と呼びます。

通信の上り(送信)と下り(受信)の違いについて

インターネットを利用しているときは、端末とインターネットとの間で、データの送信と受信を繰り返しています。

送信は「上り」、受信は「下り」です。

  • 上り(送信・アップロード)
    自分から相手にデータを送る
  • 下り(受信・ダウンロード)
    相手から自分にデータを受け取る

郵便配達に例えると、下りは「郵便物を受け取る」こと、上りは「郵便物を送る」ことです。

一般的にインターネット利用では、動画視聴やウェブサイト閲覧など「受け取る」動作が多いため、下り速度の方が重要視されます。

上り速度が重要になるのは、以下の場面です。

  • オンライン会議
    自分の映像や音声を相手に送るので、上りが遅いと声が途切れたり映像がカクつく。
  • 動画配信・ライブ配信
    リアルタイムでデータを送り続けるため、上り速度が安定していないと画質が悪化したり配信が止まったりする。
  • オンラインゲーム
    自分の操作情報をサーバーに送信する必要があるため、上りが遅いと「ラグ」が発生しやすくなる。
  • 大容量ファイルの送信
    仕事などで資料や動画をやり取りする際、上り速度が遅いとアップロード完了まで時間がかかる。

1Gbps回線の実測値は、上りと下りでも異なります。一般的な利用では下り速度が重要ですが、ビデオ会議や配信を行う場合は、上り速度も安定した速度が期待できるサービスを選ぶことが大切ですね。

内山田
内山田

上りの実測値は、10~30Mbps出ていれば基本的に問題ありません。

同じ「1Gbps」の回線でもプロバイダなどによって実測値は異なる

同じ1Gbps回線でも、プロバイダや光回線事業者によって実際の通信速度は大きく異なります。

プロバイダは回線とインターネットを繋ぐ役割を担っており、その設備や技術力により実測値が左右されます。

具体的には、以下のような内容です。

  • 設備投資の差
    バックボーン回線やサーバーの強さ
  • 利用者数とのバランス
    利用者数に対する設備の充実度(混雑度合い)
  • 技術的な対応
    IPv6などへの対応
  • 混雑対策
    ピークタイムの速度維持策

また、光回線にも以下の4つの種類があり、それぞれ実測値や安定性が異なります。

  • フレッツ光
    利用者が多く、混雑しやすい
  • 光コラボレーション
    フレッツ光と同じ光回線のため、同様に混雑しやすい
  • ダークファイバー
    NTTの未使用光回線。混雑しにくく通信速度で有利
  • 電力系光回線
    独自回線で安定しやすい

1Gbps回線を最大限活用するには、速度実績の良いプロバイダ選びが重要ですね。

実測値の速い光回線やプロバイダは、記事後半で解説しています。
≫通信速度が気になる人向けの光回線2選

プロバイダについては、別記事で詳しく説明しています。
≫光回線のプロバイダとは?知らないと損する注意点&選び方を徹底解説

光回線の種類については、こちらの記事で解説しています。
≫後悔しない光回線選び!4つある種類の違いとおすすめ回線を一挙公開

実は通信速度は100Mbps出ていれば十分

100Mbps 十分

一般的なインターネット利用では、100Mbpsの速度があれば十分快適に利用できます。

100Mbps出ていれば、オンラインゲームを含めて多くのシーンで快適に使えます。「10Gbps」のスペックを勧められることが多くなりましたが、実はそこまでの性能は必要ないんですね。

一方、100Mbps以上の実測値でも、Ping値が低ければ正常に利用できないケースもあります。特に、オンラインゲームではPing値が大切です。

必要な通信速度や、Ping値の目安を解説します。

目的別に必要な通信速度の目安(ゲーム・動画・WEB会議など)

インターネットの用途によって必要な通信速度は大きく異なりますが、ほとんどの用途で100Mbps以下で十分です。

各用途で必要な通信速度は、以下の通りです。

利用シーン推奨される下り速度コメント
オンラインゲーム30~100Mbps反応速度(Ping値)も大事
Web会議(Zoom等)10~30Mbps上りの速度もある程度必要
YouTube視聴(4K)20Mbps以上そこそこの速度が求められる
動画視聴5~15Mbps高画質になるにつれ速さが必要
メール・ネット検索1~10Mbpsそこまで気にする必要なし

目玉焼きを作るのにプロ仕様のコンロは不要なように、必要以上の高速回線も必要ないですね。

自分の主な用途を把握し、それに適した速度プランを選ぶことで、コストを抑えながら快適にインターネットを利用できます。

内山田
内山田

1Gbpsの光回線は、実測値が200Mbps前後なので、十分快適に使えますね。

通信速度以外に「Ping値」も重要

オンラインゲームや動画配信では、通信速度だけでなく「Ping値」が非常に重要です。

Ping値とは
「ぴんち」または「ぴんぐち」と読みます。パソコンやスマホからサーバーまで「信号を送って戻ってくるまでの時間」を表す数値です。単位は「ms(ミリ秒)」で、数字が小さいほど反応が速い=サクサク動きます。

各用途で必要なPing値は、以下の通りです。

Ping値の範囲快適さ用途
1~30msとても快適オンラインゲームも問題なし
30~50ms普通Web会議(Zoom・Teamsなど)はこれくらい欲しい
50~100ms少しラグを感じる動画視聴(YouTube・Netflix)は問題なし
100ms以上遅延が目立つWeb閲覧・メール送受信は影響なし

特に、オンラインゲームを快適に楽しむには、Ping値が重要です。以下のように、ゲームの種類別に必要なPing値は異なります。

ゲームの種類Ping値
FPS、TPS、格ゲー15~30ms以下
MMO、MOBA30ms以下
アクションゲーム50ms以下
RPG、DCG50~100ms以下
内山田
内山田

格闘ゲームやFPSでは、わずかな遅延が勝敗を分けます。本格的にゲームをする人は、オンラインゲーム向けのプロバイダを選ぶ人が多いですね。

電話での会話で、音がクリアに聞こえていても、音声にズレがあるとまともな会話ができないのと同じです。

通信速度が速くても、Ping値が高い(応答速度が遅い)と快適にインターネットができません。用途に応じて必要なPing値が期待できる回線を選ぶようにしましょう。

内山田
内山田

ホームルーターは、スペックによって光回線並の実測値が出ますが、Ping値が高い傾向にあります。トータル的な性能で選ぶなら光回線が安心ですね。

Ping値については、別記事でも詳しく解説しています。
≫光回線がなぜか遅い場合はPing値を疑え!測定方法と11の改善案を解説

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10Gbps回線は基本的に不要

一般的な利用用途では、10Gbps回線はオーバースペックであり、必要性は低いと言えます。

前述の 目的別に必要な通信速度の目安 で解説した通り、実測値で100Mbpsが出ているのであれば、多くの利用用途で快適に使えます。

1Gbps光回線の実測値「200Mbps前後」で十分で、10Gbpsのスペックまで必要ないんですね。

ただ、以下のような利用環境の人には、10Gbpsのスペックが向いていることもあります。

  • 本格的にオンラインゲームや動画配信する
  • 仕事などで大容量のデータをやり取りする
  • 同時接続数がかなり多い

一般道路を走るだけなら普通の車で十分で、こだわりのある人は高級車やスポーツカーを購入するのと同じ感じです。

特殊な用途がない限り、10Gbps回線は費用対効果が低いため、1Gbps回線で十分ですね。

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光回線でも最大通信速度が100Mbpsであれば要注意

光回線なのに最大速度が100Mbpsの場合は、古い設備や技術を使用している可能性があるため、避けるべきです。

フレッツ光やドコモ光など、「○○光」という名前なのに、実際には「自宅まで来ている線が光回線ではない」プランがあります。そういったケースは最大速度や実測値も遅く、場合によっては満足にインターネットができないことも。

集合住宅用のプラン「マンションタイプ」では、以下の配線方式に注意する必要があります。

※左にスライドできます。

配線方式最大速度接続方法
光配線方式1Gbps~10Gbpsすべて光ファイバーで接続
VDSL方式 100Mbps建物内は電話線(メタル線)で接続
建物内はLANケーブルで接続100Mbpsが多い建物内はLANケーブルで接続

光配線方式は、すべて光ファイバーケーブルでの接続のため、通信速度やPing値も安定。

しかし、VDSL方式やLAN配線方式の場合は、途中から回線が電話線やLANケーブルに変わるため、光回線の性能を活かしきれていません。

最高速度が300km/h以上のスポーツカーに乗っているのに、30km/h制限の細い道路を走るような感じです。

光回線を契約する際は、最大速度が1Gbps以上で、光配線方式に対応した回線を選ぶことが重要ですね。

内山田
内山田

上記以外にも、旧プランの100Mbpsや200Mbpsの光回線、また意図的に速度を制限している格安プランなどもあります。

マンションタイプの配線方式については、こちらの記事でも解説しています。
≫光回線のマンションタイプとは?3つの配線方式によって通信速度は大きく異なる

1Gbpsの光回線なのに通信速度が遅くなる原因

100Mbps 出ない

1Gbps回線でも速度が遅くなる原因は、回線の混雑、機器の性能不足、設定の問題など複数の要因が考えられます。

光回線の速度低下は、主に以下の2つの要因に分けられます。

これらの要因が重なることで、1Gbps回線でも実測値が数十Mbps程度まで低下することも。

具体的な内容や、遅いと感じた時の速度測定について解説します。

回線やプロバイダの混雑状況によって遅くなる

夜間や休日などの利用者が多い時間帯は、回線やプロバイダの混雑により速度が低下します。

インターネット回線は共用設備のため、同時利用者が増えると速度が低下。特に「マンションタイプ」は影響が出やすいです。

混雑が起こりやすい時間

  • 平日夜間:19時〜24時
  • 土日祝日:10時〜24時
  • 年末年始・GW・お盆など大型連休

電車の朝の通勤ラッシュのように、多くの人が同時に利用すると混雑し、本来の速度で移動できなくなります。

混雑時間帯の速度低下は、どうしても避けられない現象です。容量の重い作業などは、この時間帯を避けた方が良いですね。

内山田
内山田

光回線やプロバイダによっても混雑具合は異なります。混雑具合がひどく、大幅に回線速度が低下する場合は、回線の乗り換えで解決できることも。

周辺機器や環境によって遅くなる

古いルーターやLANケーブル、Wi-Fi環境などの周辺機器が速度低下の大きな原因となります。

光回線が高速でも、家庭内の機器が古かったり環境が悪かったりすると、そこがボトルネックとなり全体の速度が制限されてしまいます。

以下の環境では、1Gbpsの光回線の性能を活かしきれていません。

  • 古いルーター
    ⇒ IEEE 802.11acより古い規格
  • 古いLANケーブル
    ⇒ カテゴリー5
  • Wi-Fi環境
    ⇒ 電子レンジなどの電波干渉
  • 端末の性能
    ⇒ 古いスマートフォンやPC

これらが原因で通信速度が遅くなっている場合の改善方法は、次の章の「1Gbpsの光回線で100Mbps出ていない場合の改善方法7選」で解説しています。

光回線の性能を最大限活用するには、家庭内の周辺機器も合わせてアップグレードすることが重要ですね。

遅いと感じたらまずは通信速度を測定してみよう

Speedtest測定結果

速度低下を感じたら、客観的な測定で現状を把握することが改善の第一歩です。

体感的に「遅い」と感じていても、実際の速度とは異なる場合があります。正確な測定によって、適切な対策を立てられます。

以下の2つのサイトが、計測が簡単で結果も早いです。(もちろん無料で測定できます)

≫Fast.comで計測する
上記をクリックすると、自動的に測定が始まります。

≫Speedtestで計測する
上記をクリックして、「GO」のボタンを押すと測定が始まります。

体調不良を感じた時に、病院へ行く前にまず体温を測るのと同じで、通信速度問題もまず現状を数値で把握することが重要です。

通信速度が遅いと感じたら、まずは速度測定をするようにしましょう。

1Gbpsの光回線で100Mbps出ていない場合の改善方法7選

100Mbps 出ない 改善

1Gbps回線で実測値が100Mbps未満の場合は、いくつかの改善方法を試すことで速度向上が期待できます。

上記の7つの方法を、簡単にできるものから順に試すと効果的です。(光回線・プロバイダの乗り換えは最終手段です)

これらの方法について、解説します。

機器を再起動する(ONU・ルーター・PC・スマホなど)

光回線ONU

機器の再起動は、最も簡単で効果的な速度改善方法です。

電子機器は長時間使用により、メモリ不足や一時的なエラーが蓄積され、性能低下を起こすことがあります。再起動によって、これらの症状を改善することが可能です。

ルーターやONU(モデム)を再起動する場合は、コンセントを抜いて1~5分ほど時間を置き、コンセントを挿せばOK。再起動ボタン(リセットボタン)で対応できる場合もあります。

一番簡単な改善方法ですので、遅くなったと感じたらまずは試してみてください。

内山田
内山田

特に1週間以上電源を切っていない場合は、効果が期待できますね。

Wi-Fiルーターの設置場所や周波数を変更する

新しいWi-Fiルーター

ルーターの設置場所の変更や、適切な周波数選択により、Wi-Fi速度を改善できます。

Wi-Fiは電波のため、障害物や電波干渉により速度が大きく左右されます。最適な設置場所は、以下の通りです。

  • 家、お部屋の中央部分
  • 床から1~2mの高さ
  • 周囲に障害物がない場所
  • 電子レンジやBluetooth機器から離れた場所

この中から、可能な範囲で設置場所を変更してみてください。

また、Wi-Fiには周波数があり、環境によって設定を変更すると速度の改善が期待できます。

周波数帯特徴
2.4GHz障害物に強いが、速度が遅め
5GHz速度が速いが、障害物に弱い
6GHz通信混雑や電波干渉が更に少ない

イメージとしては、2.4GHzが遠距離用でつながり重視、5GHz・6GHzが近距離用で通信速度重視という感じです。(6GHzは5GHzの上位互換のようなもので、まだ対応機器が少なめです。)

Wi-Fiへの障害物については、以下の記事が面白くてわかりやすいです。
家のWi-Fiを邪魔しているのはこれだ!プロの解説付き|NTTBP

Wi-Fiルーターの設置環境や設定を最適化することで、速度の改善が見込めます。可能な限りで変更してみてください。

古いルーターやLANケーブルを買い替える

LANケーブル

古いルーターやLANケーブルは速度の大きなボトルネックとなるため、買い替えで改善が期待できます。

ネットワーク機器の性能は常に向上していて、数年以上前の機器では、光回線の性能を活かしきれていません。

  • Wi-Fiルーター
    Wi-Fi 4(IEEE 802.11n)以下であれば、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)以上に買い替え。
  • LANケーブル
    カテゴリー5(Cat5)であれば、カテゴリー6(Cat6)またはカテゴリー6A(Cat6A)に買い替え。

10年以上前のパソコンで最新ゲームをプレイしようとしても、快適に動かない(もしくはプレイできない)のと同じで、古いネットワーク機器では光回線の性能を十分活用できません。

機器の買い替えは初期投資が必要ですが、速度改善効果が高く、長期的にはコストパフォーマンスの良い対策です

内山田
内山田

Wi-Fiルーターの寿命は、4〜5年程度といわれます。Wi-Fi5以上のルーターでも、長く使っている場合は買い替えをおすすめします。

同時接続台数が多い場合は減らす

接続端末 減らす

多数の機器を同時接続している場合、接続台数を減らすことで個々の機器の速度が向上します。

Wi-Fiルーターには、同時に処理できる通信量に限界があるため、Wi-Fiにスマホ、タブレット、PC、ゲーム機、スマート家電が多数接続されると、速度が遅くなります。

一本の水道管から複数の蛇口に水を分配すると、蛇口の数が増えるほど個々の水量が減ってしまうのと同じ原理です。

内山田
内山田

接続台数の上限の目安は10台前後です。それ以上の同時接続は避けた方が良いですね。

不要な接続があれば整理し、必要な機器のみを接続することで、通信速度を確保できます。

混雑する時間帯を避けてインターネットを利用する

通信 時間帯

回線が混雑する時間帯を避けて利用することで、安定した高速通信が可能になります。

前述の「回線やプロバイダの混雑状況によって遅くなる」で説明した通り、利用者が集中する時間帯では、速度が低下してしまいます。

以下の時間帯であれば、混雑を避けることができます。

  • 早朝 : 6時〜9時
  • 平日昼間 : 10時〜17時
  • 深夜〜早朝 : 1時〜6時

通勤ラッシュを避けて、出勤するようなイメージです。

利用時間の調整は追加費用なしで実践でき、特に通信容量の大きな作業では効果的な対策です。可能であれば利用時間を調整してみてください。

IPv6(IPoE方式)で接続する

光回線 速度の重要性

IPv4(PPPoE方式)で接続している場合は、IPv6(IPoE方式)へ変更することで、通信速度が改善できる可能性が高いです。

両者の差は、IPアドレスの数です。(IPv6はほぼ無限)従来のIPv4は混雑しやすく、IPv6は混雑を避けることができます。

IPv6は、従来のIPv4のように混雑しやすい細い入口を通らず、広くて空いている新しい通り道を使うため、動画やゲームも快適に楽しめます。

内山田
内山田

IPv6接続に対応していないプロバイダもあるため、その場合は乗り換えを検討するのもあり。

IPv6対応は効果的な速度改善方法であり、多くのプロバイダが提供しています。IPv4で接続している場合は、利用可能か、有料か無料かを、プロバイダに確認してみてください。

光回線・プロバイダを乗り換える

ここまでの改善方法を試しても効果がない場合は、光回線・プロバイダの乗り換えが最終的な解決策です。

光回線事業者やプロバイダによって、設備投資や技術レベルに大きな差があり、実測速度に直接影響します。

ただし、なんでもいいから乗り換えれば良くなるというわけではありません。むしろ悪化することもあります。

乗り換える際は、以下のポイントをチェックするのが良いでしょう。

  • 実測値の公開
    速度実績を公表している事業者
  • 技術対応
    ⇒ IPv6(IPoE)対応しているか
  • 設備投資
    ⇒ 基本的に大手プロバイダが安心
  • ユーザー評価
    ⇒ 口コミや評判が良い

また、ダークファイバーなどの独自回線への乗り換えも、改善できる可能性が高いです。

壊れた古いエアコンを修理して使うよりも、新しくて電気代も安いエアコンに買い替える方が経済的なのと同じですね。

光回線の乗り換えは、手間とコストがかかりますが、通信速度問題の根本解決には最も効果的な方法です。

内山田
内山田

乗り換える場合は、解約金などの費用や、工事までの期間(1~2カ月)などにも注意するようにしましょう。

通信速度が遅い場合の改善については、別記事でも詳しく解説しています。
≫光回線が遅い!?その速度…平均以下かも?目安と改善策11選

通信速度が気になる人向けの光回線2選

通信速度重視 光回線

通信速度を重視するなら、独自回線(ダークファイバー)のNURO光と、実測値を公開して透明性の高いGMOとくとくBB光がおすすめです。

両者とも月額料金も安いため、通信速度の改善、通信コストの見直しの両方で効果が見込めます。

※左にスライドできます

光回線戸建て月額マンション月額特徴提供エリア
NURO光5,200円3,850円2G回線・ソフトバンク&ワイモバイルとのセット割24都道府県
GMOとくとくBB光4,818円3,773円圧倒的なコスパ・実測値を公開日本全国

速度重視なら、実績のあるNURO光と、透明性の高いGMOとくとくBB光が最適な選択肢です。

【NURO光】2Gbps+ダークファイバー(独自回線)+低価格の最強の光回線

NURO光

NURO光は、独自回線による高速・安定通信と低価格を両立した、最強の光回線です。

<NURO光 月額料金>

プラン料金
戸建2ギガ5,200円
戸建10ギガ5,700円
マンション2ギガ3,850円
マンション10ギガ4,400円

1Gbpsではなく2Gbpsでこの価格です。高スペックが必要な人にも10ギガプランは安く使えて、マンションの10ギガプランは他社と比べて圧倒的な安さです。

一番大事な実測値は、NURO光2ギガプランで600Mbps前後で推移していて、他社の1ギガプランよりもかなり速度が速いです。
みんなのネット回線速度(みんそく)などを参考。

さらに、ソフトバンクかワイモバイルを利用している場合であれば、スマホとのセット割(おうち割)が1,100円~1,650円適用可能です。

内山田
内山田

唯一の欠点は、提供エリアが日本全国ではないということです。残念ながら未提供エリアにお住まいの方には、次に解説する「GMOとくとくBB光」をおすすめします。

速度重視で、毎月の通信費も抑えたい人には、NURO光が最適です!提供可能エリアにお住まいであれば、乗り換えを検討してみてください。


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お住まいが提供エリア内かどうかも、公式サイトで確認することができます。

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月額料金も、光コラボレーションの中では最安値水準です。

<GMOとくとくBB光 月額料金>

プラン月額料金
戸建1ギガ4,818円
戸建10ギガ5,940円
マンション1ギガ3,773円
マンション10ギガ5,940円

多くの光回線事業者が理論値のみを宣伝する中で、GMOとくとくBB光は実測値を公開しているため、ユーザーが判断しやすい情報提供を行っています。

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GMOとくとくBB光を申し込む際は、戸建1ギガ:4,818円、マンション1ギガ:3,773円の下記特設サイトから!

まとめ

光回線の1Gbpsは理論値であり、実際の利用では200Mbps程度が一般的です。多くの用途では100Mbpsでも十分快適に利用できます。

まず覚えておいていただきたいのは、広告やパンフレットに書かれている「1Gbps」という数字は、あくまで理論上の最大値だということです。

実際にご自宅で測定してみると、200Mbps前後が一般的な速度になります。理論値が1Gbpsなので遅く感じるかもしれませんが、実はこれで十分なんです。

実際に必要な通信速度は、利用シーン別で以下の通り。

利用シーン推奨される下り速度
オンラインゲーム30~100Mbps
Web会議(Zoom等)10~30Mbps
YouTube視聴(4K)20Mbps以上
動画視聴5~15Mbps
メール・ネット検索1~10Mbps

ただし、ここで注意していただきたいのが「実測値が100Mbpsも出ていない」というケースです。

もし現在の速度に不満を感じている(実測値を測定した結果も遅かった)なら、「1Gbpsの光回線で100Mbpsも出ていない場合の改善方法7選」を参考に、まずは機器の再起動から試してみてください。それでもダメなら、周辺機器や利用環境を改善するか、IPv6(IPoE方式)への変更を検討してみましょう。

IPv6接続は多くのプロバイダで無料で対応してくれる上、速度改善が期待できる方法です。

いろいろと改善策を試しても良くならなかったり、IPv6に対応していないプロバイダなら、回線の乗り換えも検討しましょう。

光回線を乗り換える場合は、以下の2つのサービスがおすすめです。

インターネット回線の通信速度は「生活の質」に直結します。

通常、1Gbpsの契約であれば、問題なくインターネットができているはずです。にもかかわらず、通信速度で満足できていない場合は、なんらかの原因があるはずです。

今回ご紹介した方法を試してみて、それでも改善できなかった場合は、乗り換えを検討してみてください。

ぜひ、快適なインターネットライフを手に入れてくださいね。

  • この記事を書いた人
内山田

内山田部長

ネット回線販売店で勤務
内山田といいます

業務歴:11年
サポート数:5,000件以上
取り扱った回線:25社以上

光回線に関する基礎知識、選び方、トラブル対策をわかりやすく解説するブログを運営しています。
「もっと快適なインターネット環境を作りたい」「料金を節約したい」といったお悩みにお応えし、皆様の生活がより便利になるお手伝いができればうれしいです。

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