この記事で解決できるお悩み
「VDSLのサービス終了する!」と聞くと、「自分の家のインターネットが使えなくなる?」って不安になりますよね?
結論、今現在インターネットを使えている人が、すぐに使えなくなるということはありませんので安心してください!
「VDSL終了」という言葉だけを見ると、まるで今すぐ使えなくなるように感じてしまいますが、実は対象になるかどうかは建物によってまったく異なります。あいまいな情報のまま慌てて動いてしまうと、悪質な勧誘に引っかかったり、不要な契約変更をしてしまったりする危険も…
本記事は、光回線販売店歴12年の筆者が、NTT東日本・NTT西日本の公式発表などを元に、正確な情報で作成しています。
最後まで読めば「そもそも何が終了したのか」という基礎知識から、自分のマンションが対象かどうかの具体的な確認方法、対象だった場合の対処法、そしてVDSLより快適な回線への乗り換え先までわかります。
特に、サービス終了の対象でなくても、この機会に古いVDSL設備から光配線方式などに乗り換えることは超おすすめです!
この記事を書いている人

内山田部長
12年以上の豊富な知識と経験から
光回線の様々なお悩みを解決します!
- 光回線のみちしるべ 管理人
- お仕事:インターネット回線販売店勤務
- サポートしたお客様:5,000人以上
- 取り扱ったネット回線:25社以上
VDSLサービス終了はどうなっている?

「VDSLサービス終了」という言葉だけを見ると、まるで全国のVDSL利用者が今すぐ使えなくなるように感じてしまうかもしれませんが、そうではありません。
VDSLサービス終了の対象は一部の建物に限定されていて、多くの人は現在も問題なくインターネットを利用できます。安心してください。
まずは以下の内容を理解しておくと、現在VDSLサービスを利用している人も安心できます。
【結論】VDSLは全国一斉に終了したわけではない
結論、VDSLサービスは全国で一斉に終了したわけではありません。
NTT東日本・NTT西日本が2024年11月22日に発表した内容は、「光配線方式の設備(光スプリッタ)」と「VDSL/LAN配線方式の集合装置」の両方がすでに設置されている、一部のマンションに限った措置です。
「VDSL方式=もうすぐ使えなくなる」というわけではなく、建物ごとに状況が異なります。
自分の住まいがどちらに当てはまるかを正しく知ることで、不安を解消できますね。
VDSL終了の対象は一部の建物に限られる
今回のVDSLサービス終了の対象は、「光配線方式とVDSL/LAN配線方式、両方の設備がすでにある建物」に限られます。
具体的には、電柱からマンションの共用部分までは光ファイバーが届いているものの、各部屋までの配線方法として、電話線を使う「VDSL方式」と、光ファイバーをそのまま延ばす「光配線方式」の両方の設備がすでに用意されている建物が対象です。
すでに光配線方式の設備があるため、切り替え工事さえ行えば、比較的スムーズに高速な光配線方式へ移行できます。
VDSL方式の設備しかない建物は、今回の終了発表の対象には含まれていないんですね。
「VDSL方式だから必ず終了対象」ではなく、「すでに光配線設備が併設されているかどうか」がポイントになります。
2026年1月31日VDSL終了対象のマンションでは光配線方式への移行が必要だった
VDSL対象となったマンションでは、2026年1月31日までに光配線方式への切り替え工事を済ませる必要がありました。
NTT東日本・NTT西日本は2024年11月22日、対象建物のVDSL/LAN配線方式利用者に対し、2026年1月31日をもってVDSL/LAN配線方式でのサービス提供を終了すると発表。期限までに光配線方式への切り替え工事が完了しなかった場合、VDSL方式でのインターネット利用ができなくなる案内が出されており、移行の際の工事費を無料とする措置も取られています。
現在この期限はすでに過ぎていますが、移行が済んでいない人向けの工事費無料キャンペーンは条件を変えながら継続していますね。
現在VDSLを使えている人がすぐ使えなくなるわけではない
現時点で問題なくVDSLを使えている人が、いきなり明日から使えなくなるということはありません。
今回の終了対象は、あくまで「光配線方式の設備が併設されている一部のマンション」に限られており、そうした建物には、NTTや契約している光コラボ事業者からダイレクトメールや電話などで個別に案内が届く仕組みになっています。
VDSL終了の案内が来ていない場合、現時点では終了対象に含まれていません。また、VDSL方式の設備しかない建物については、NTT側も提供を続けていく方針を示しており、当面はサービスが継続される見込みです。
とはいえ、これは「今のところ」の話であり、今後も同様の終了措置が広がっていく可能性はゼロではない点は覚えておきましょう。
今後のVDSLサービス終了に備えて自分のマンションが終了対象か確認しよう
現在は利用できていても、2026年1月31日のケースのように、今後も対象建物のVDSL提供が順次終了していく可能性があります。
そのため、今のうちに「自分が利用している回線はVDSL方式なのか」または「自分のマンションがVDSL終了対象かどうか」を確認しておくと安心です。
NTT東日本・西日本は、VDSL/LAN配線方式から光配線方式への移行を継続的に進める方針を示しています。今は対象外でも、いずれ対象になる建物が今後も出てくると考えておいたほうが安心ですね。
現在VDSLサービス終了の対象でなくても「今後のVDSL終了への備え」や「通信速度の向上」の観点から、今のうちに光回線の乗り換えをおすすめします。
詳しくは、後述のVDSLから乗り換えるならどの回線が候補になる?で確認ください!
VDSLサービス終了とは?知っておきたい基礎知識

VDSLサービス終了を正しく理解するために欠かせない基礎知識を解説します。
「VDSL方式」がどんな仕組みなのか、光配線方式やLAN配線方式と何が違うのか、光コラボにも影響があるのかなど理解しておきましょう。
VDSL方式とは?マンションで使われてきたインターネット方式
VDSL方式とは、マンションなどの集合住宅で古くから使われてきた、光回線の配線方法の一つです。
<VDSL方式の仕組み>
光ファイバーは電柱からマンションの共用部分(MDF室など)までは届いていますが、そこから各部屋までを光ファイバーを配線する代わりに、既存の電話線(メタルケーブル)を使って接続する方式がVDSLです。
すでにある電話配線を活用できるため、共用部から各戸まで新たに光ファイバーを敷設する大掛かりな工事が不要で、比較的低コスト・短期間で光回線サービスを導入できるというメリットがあります。
立ち会い工事なしで、VDSLモデムの接続のみで利用できるケースも多いです。
例えるなら、幹線道路(共用部までの光ファイバー)は立派に整備されていても、そこから各家庭への私道部分だけは昔ながらの狭い道(電話線)のままのようなイメージです。
こうした導入のしやすさから、VDSL方式は築年数の古いマンションを中心に、長年利用されてきました。
VDSL方式と光配線方式の違い
VDSL方式と光配線方式の最大の違いは、各部屋までの配線に使われている素材と、通信速度の差です。
光配線方式は、電柱から各部屋の中まで一貫して光ファイバーケーブルで接続するため、最大通信速度は基本的に1Gbps以上のプランを選べます。
<光配線方式の仕組み>
VDSL方式は、共用部から先が電話線(メタルケーブル)になるため、最大通信速度は100Mbps程度にとどまり、住民同士で回線を分け合うことによる速度低下も起こりやすくなります。
なお、共用部から各戸までをLANケーブルで接続する「LAN配線方式」という方式も一部の建物で採用されており、速度面ではVDSL方式より少しマシというような位置づけです。
| 配線方式 | 各戸までの配線 | 最大通信速度 |
|---|---|---|
| 光配線方式 | 光ファイバー | 1Gbps以上 |
| LAN配線方式 | LANケーブル | 100Mbps〜1Gbps |
| VDSL方式 | 電話線 | 100Mbps |
例えば、テレワークでのビデオ会議中や、休日に家族で動画配信やオンラインゲームを同時に楽しむ場面では、VDSL方式だと速度不足を感じやすく、光配線方式であればストレスなく利用できるケースが多くなります。
同じ「光回線」でも、配線方式によって実際の使用感は大きく異なることは理解しておきましょう。
光配線方式については、以下の記事で詳しく説明しています。
≫【マンションタイプ】光回線の配線方式は3種類
「VDSLサービス終了」と「VDSLが全国で使えなくなる」は別
「VDSLサービス終了」というニュースは、「VDSLという方式そのものが全国から消える」という意味ではありません。
前述のとおり、NTT東日本・NTT西日本が発表したのは、あくまで「光配線方式の設備が併設されている一部のマンション」における措置です。VDSL方式の設備しか導入されていない建物については対象外とされており、しばらくはこれまで通りVDSL方式でのサービス提供が続きます。
ニュースやSNSでは「VDSL終了」という見出しだけが独り歩きしやすいため、見出しの言葉だけで判断せず、自分の建物が実際にどちらに当てはまるのかを確認することが大切です。
ドコモ光などの光コラボでもVDSL終了の影響を受ける
ドコモ光やソフトバンク光、楽天ひかりといった「光コラボレーション」のサービスも、今回のVDSL終了の影響を受けます。
光コラボは、NTT東日本・NTT西日本のフレッツ光回線をそのまま借り受けて、各社が独自の料金プランやサービスを付けて提供している仕組みです。
回線そのものはNTTの設備を使っているため、対象マンションでVDSL/LAN配線方式のサービス提供が終了すれば、光コラボ経由でVDSL方式を利用している人も同様に影響を受けます。実際、各光コラボ事業者も、対象となる利用者向けに個別の案内を出しています。
- 「VDSL/LAN方式」と「ひかり配線方式」が併設されている一部建物における「ひかり配線方式」への移行のご案内|ドコモ光
- 一部建物のVDSL方式サービス終了と光配線方式への移行のお願い|楽天ひかり
- 「VDSL/LAN方式」と「光配線方式」が併設されている建物における「光配線方式」への移行のご案内|@nifty光
「NTTのフレッツ光ではないから関係ない」とは考えず、契約している光コラボ事業者からの案内にも注意してくださいね。
自分のマンションがVDSLサービス終了の対象か確認する方法

実際に自分のマンションが対象かどうかを確認する方法を、具体的に解説します。
難しい専門知識がなくても、上記の4つの方法で確認できます。
今使っている回線がVDSLか確認する
最初に確認したいのは、そもそも自分が今使っているインターネット回線が「VDSL方式」なのかどうかです。
契約時の申込書類や、契約先のマイページ、請求書などに「VDSL」「マンションタイプ(VDSL方式)」といった記載がないか確認してみましょう。
また、自宅に設置されている機器を見るという方法もあります。一例ですが、下記のVDSLモデムが設置されている場合、VDSL方式で間違いありません。

壁のモジュラージャック(電話線の差し込み口)からモデムにつながっている場合はVDSL方式で、部屋の中にONU(光回線終端装置)と呼ばれる機器が設置されていて、光ファイバーのケーブルが直接つながっている場合は、光配線方式で判断できます。

機器の外観や型番だけで判断できない場合は、速度測定サイトで実測値もあわせて確認するのがおすすめです。VDSL方式の最大速度は100Mbpsのため、100Mbpsを超える速度が出ている場合は、光配線方式である可能性が高いでしょう。
通信速度測定サイト
Fast.com
契約書類・設置機器・実測速度の3点を確認すれば、自分の回線がVDSL方式かどうかはおおよそ判断できます。
NTTや契約先から届いたVDSLサービス終了の案内を確認する
次に確認したいのが、NTT東日本・西日本や契約している光コラボ事業者から、VDSLサービス終了に関する案内が届いていないかという点です。
対象となるマンションの利用者に対しては、ダイレクトメール(郵送)や電話、契約先のマイページ上のお知らせなどを通じて、個別に移行案内が送られる仕組みになっています。
過去の郵便物やメールの中に、「VDSL」「光配線方式への切り替え」といったキーワードを含む案内がないか、一度見直してみましょう。
マンションの掲示板などで住民に周知されている場合もあるようです。
VDSLサービス終了の案内に心当たりがない場合は、現時点では対象に含まれていない可能性が高いといえます。
管理会社・管理組合にVDSL方式や光配線方式の導入状況を確認する
マンションの管理会社や管理組合に、建物の配線方式が「VDSL方式なのか」「光配線方式なのか(導入予定か)」と直接確認するのも確実な方法の一つです。
光配線方式への切り替え工事は、個人の一存で決められるものではなく、建物共用部への設備導入について管理会社やオーナー、管理組合の了承が必要です。
そのため、すでに建物に光配線方式の設備(光スプリッタ)が導入されているのか、導入予定があるのか、あるいは構造上導入が難しいのかといった情報は、管理会社や管理組合が把握しているケースが多くあります。
光配線方式の導入が済んでいない場合は、ひとまずVDSLサービスが終了することはありません。
賃貸物件であれば管理会社や大家さん、分譲マンションであれば管理組合などに、「この建物はVDSL方式ですか?」「光配線方式に対応していますか?」と問い合わせてみましょう。
分からない場合は契約先にVDSLサービス終了の対象かを問い合わせる
それでも自分の状況がはっきりしない場合は、現在契約しているインターネット回線事業者に「VDSLを利用しているか」「VDSLサービス終了の対象か」を直接問い合わせるのが一番確実です。
フレッツ光を直接契約している場合はNTT東日本・NTT西日本のサポート窓口へ、ドコモ光やソフトバンク光などの光コラボを契約している場合は、それぞれの契約先のカスタマーサポートへ連絡しましょう。契約者情報や住所を伝えれば、自分の建物がVDSLサービス終了の対象になっているかどうかを確認してもらえます。
後述するNTT東日本・NTT西日本が公開している対象建物一覧のPDFで、住所や建物名から検索して確認することもできます。
VDSLサービスの終了対象かどうかの自己判断で迷ったときは、契約先への問い合わせが最も確実な確認方法だと覚えておいてくださいね。
VDSLサービス終了の対象だったらどうすればいい?

確認の結果、自分のマンションがVDSLサービス終了の対象だと分かった場合、慌てず以下の順番で対応を進めていきましょう。
VDSL方式から光配線方式へ切り替えられるか確認する
まず確認すべきは、自分の部屋(専有部)でも実際にVDSL方式から光配線方式へ切り替えられるかどうかです。
対象マンションはすでに建物の共用部まで光配線方式の設備が導入されているため、多くの場合は切り替え工事によって光配線方式へ移行できます。
ただし、各戸への引き込み経路の状況によっては、追加の配管工事が必要になったり、場合によっては切り替えができなかったりするケースもあります。契約先に申し込む際に、自分の部屋でも問題なく光配線方式が利用できるかを確認しておくと安心です。
光配線方式を利用できると確認した後に、実際に開通工事(事前調査)の際に導入不可だったということも稀にあります。
「建物に光配線方式の設備がある=自分の部屋でも必ず使える」とは限らない点に注意してください。
現在の契約先にVDSL方式から光配線方式への変更を申し込む
VDSL方式から光配線方式への切り替えが可能だと分かったら、現在契約している回線事業者に対して、正式にタイプ変更の申し込みを行いましょう。
フレッツ光を直接契約している場合はNTT東日本・西日本へ、ドコモ光やソフトバンク光などの光コラボを利用している場合はその契約先へ、それぞれ申し込み窓口が異なります。
VDSL/LAN配線方式から光配線方式への変更は、一定の申込期間・開通期限内であればタイプ変更工事費が無料になるキャンペーンが用意されていることが多いため、申し込み時に適用条件をあわせて確認しておくと安心です。
VDSL方式から光配線方式への切り替えは、契約先を間違えずに期限内に正式な申し込み手続きを済ませるようにしてくださいね。
VDSL方式から光配線方式に切り替えできない場合は別の回線を検討する
建物の構造上どうしてもVDSL方式から光配線方式に切り替えられない場合は、別の光回線サービスやホームルーターへの乗り換えを検討してください。
NTT東日本・西日本の公式発表によれば、対象建物では期限までに光配線方式への切り替え工事が完了しなかった場合、理由を問わずVDSL/LAN配線方式のサービス自体が利用できなくなるとされています。
専有部の配管事情など個別の理由があっても、「VDSL方式のまま使い続けられる」というわけではないんですね。
部屋の構造上工事ができないといった事情で光配線方式に切り替えられない場合は、NTT回線(フレッツ光や光コラボ)以外の回線サービスへの乗り換えを検討する必要があります。
特に、光配線方式に対応した独自回線(後述するauひかりやNURO光など)であれば、NTT回線とは別の設備・工事で光ファイバーを引き込める可能性も。
例えば、NURO光は建物の既存のNTT設備(VDSL方式か光配線方式か)とは関係なく、NURO独自の光ファイバー設備を新たに敷設するサービスです。2戸以上の集合住宅であれば「NURO 光 マンション」の対象になり、NTT回線がVDSL方式のマンションであっても、この独自回線によって高速な通信環境を得られます。
「このマンションは光配線方式にできないから諦めるしかない」と決めつけず、まずは他の回線の提供エリアを確認してみましょう。
工事・申込期限だけでなく「実際に開通できる日」も確認する
申し込みの締め切り日だけでなく、実際に工事が完了して利用開始できる「開通日」がいつになるのかも必ず確認しておきましょう。
工事費無料キャンペーンなどは「申込期間」と「開通期限」がセットで設定されていることが多く、申込期間内に手続きをしても、開通期限までに工事が完了しなければ無料の対象外になってしまう場合も一部あります。
特に対象エリアでは切り替え希望者が集中し、工事の予約が混み合う時期もあるため、余裕を持って早めに申し込むことが重要です。
「申し込みだけ済ませて安心」ではなく、開通完了までのスケジュールを逆算して行動してくださいね。
VDSLが終了対象でなくても乗り換えを検討したほうがいい人

ここまでお伝えしたように、VDSL方式の建物すべてが今回の終了対象になるわけではありません。
ですが、終了対象でなくても以下のような人は今のうちに乗り換えを検討したほうがよいです。
当てはまるかどうか、ぜひチェックしてみてください。
VDSLの通信速度に不満がある人
VDSLの通信速度に不満を感じている人は、終了対象かどうかにかかわらず、乗り換えを検討したほうがよいです。
VDSL方式の最大通信速度は理論値でも100Mbpsで、実際の速度はそれよりも遅くなります。
光配線方式の最大1Gbps以上と比べると大きな差ですね。
例えば、Webサイトの表示が遅い、動画がなかなか読み込まれない、大きなファイルのダウンロードに時間がかかるといった悩みを感じている場合、原因がVDSL方式の速度の限界にある可能性が高いです。
VDSLを利用中で、対応できる範囲内の対策では速度が改善しないと感じているなら、配線方式そのものが速い光回線への乗り換えをおすすめします。
動画・オンラインゲーム・在宅勤務などで通信量が多い人
動画配信やオンラインゲーム、在宅勤務でのビデオ会議など、通信量が多い使い方をしている人には、VDSL方式から光配線方式への乗り換えがおすすめです。
VDSL方式は建物内の利用者で回線を共有するため、同じ時間帯にアクセスが集中すると、通信速度が低下しやすい傾向があります。
また、オンラインゲームなどの「Ping値(応答速度)」が重要な用途では、単純な通信速度だけでなく、通信の遅延が少ないことも快適さを左右する重要な要素です。
Ping値については、別記事で詳しく解説しています。
≫光回線がなぜか遅い場合はPing値を疑え!測定方法と11の改善案を解説
例えば、家族それぞれが同時に動画配信サービスを視聴しながらオンライン会議を行うような家庭では、VDSL方式だと通信が不安定になりやすい一方、光配線方式なら複数の通信を同時に行う場合でも、より安定した通信環境を期待できます。
特に、通信量の多い使い方をしている家庭ほど、VDSL方式から光配線方式へ乗り換えるメリットを実感しやすいでしょう。
今後も長く住むなら光配線方式の回線への変更がおすすめ
今のマンションに今後も長く住み続ける予定があるなら、この機会に光配線方式の回線へ変更しておくことをおすすめします。
通信環境に対する要求は今後も高まっていく傾向で、動画の高画質化やオンラインサービスの増加によって、必要な通信速度は年々増加しています。
VDSL方式のままでは、今は問題なくても将来的に速度不足になる可能性も。
また、NTTがVDSL/LAN配線方式から光配線方式への移行を継続的に進めている以上、長期的には光配線方式が標準になっていく流れは変わらないといえます。
短期間の入居予定であれば急ぐ必要はありませんが、長く住む予定があるなら、早めの乗り換えが安心につながりますね。
VDSLから乗り換えるならどの回線が候補になる?

VDSL方式からの乗り換えを検討する場合、「どの回線を選べばいいのか分からない」という人も多いと思います。
基本的には、「光配線方式(VDSL方式以外)」にこだわりつつホームルーターも検討するという方針がよいです。
VDSL方式以外の光回線としてのおすすめは「auひかり
」か「NURO 光
」で、以下に詳しく説明します。
光配線方式が使える光回線を優先する
VDSL方式から乗り換える回線を選ぶ際は、必ず「光配線方式」で提供されるサービスを優先してください。
同じ「光回線」という名前のサービスでも、マンションの設備によっては、事業者を乗り換えても結局VDSL方式やLAN配線方式のままということがあります。
特に、フレッツ光の回線を借りている光コラボ各社は、建物の配線方式自体をNTTの設備に依存しているため、乗り換え先を選ぶ際は「その事業者が、光配線方式に対応しているかどうか」を必ず確認したほうがよいです。
ドコモ光からソフトバンク光への乗り換えのように、光コラボ同士での乗り換えは意味がないということ。
VDSL方式から乗り換える際は、次の事業者が光配線方式に対応しているかを必ずチェックしておいてくださいね。
auひかりはマンション ギガ(光配線方式)とマンションタイプG(G.fast)を確認する
auひかりのマンションプラン
には複数の種類があり、おすすめできるプランとできないプランがあります。
光配線方式で提供される「マンション ギガ(ミニギガ)」であれば、最大通信速度1Gbpsの快適な速度が期待できます。また、VDSL方式をベースにしながらも「G.fast」という高速化技術を導入した「マンションタイプG」であれば、最大664Mbpsでの通信が可能です。
<auひかりマンションタイプGの場合>

一方、G.fastに対応していない従来の「マンションタイプV」の場合は、フレッツ光(光コラボ)のVDSL方式と同様、速度面での改善は期待できません。
| auひかりのマンションプラン | 配線方式 | 最大通信速度の目安 |
|---|---|---|
| マンション ギガ | 光配線方式 | 1Gbps |
| マンションタイプG | G.fast(VDSL) | 664Mbps |
| マンションタイプV | VDSL方式 | 100Mbps |
auひかり提供エリア確認の際に、自分のマンションが「ギガ(ミニギガ)」もしくは「タイプG」と表示されていたなら、現状のVDSL方式から乗り換えをおすすめできますね。
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NURO光は導入可能な集合住宅では光配線方式になるため超おすすめ
NURO 光は「VDSL方式」という提供形態自体を持たず、必ず独自の光ファイバー回線で提供されるため、通信速度に悩んでいる人には特におすすめです。
現行の「NURO 光 マンション」プランは、建物の設備状況に応じて「タイプS」「タイプL」のいずれかで提供され、どちらであっても下り最大2Gbpsまたは10Gbpsのプランを選べます。
VDSL方式の最大100Mbpsと比べると、20倍~100倍の性能差ですね。
すでにNURO光の設備が導入済みの建物は「タイプL」として比較的短期間で開通し、未導入の建物は「タイプS」として、宅内工事と屋外工事を経て開通する流れです。
建物の既存のNTT設備がVDSL方式か光配線方式かは、NURO光ではこの判定に関係ありません。提供エリア内でNURO 光が導入できるなら、VDSL方式からの乗り換え先として非常に有力な選択肢です。
「VDSL方式しか選べないから」とあきらめる前に、まずはNURO光の公式サイトで自分のマンションの導入可否を確認してみてください!
auひかりやNURO光で対応できない場合はホームルーターもあり
auひかりやNURO光がエリア外・導入不可だった場合は、工事が不要なホームルーターを選ぶ手もあります。
ホームルーターは、コンセントに挿すだけで使えるモバイル回線型のインターネット機器で、建物の配線方式に左右されずに利用できるのが特徴です。
VDSL方式しか選択肢がない建物や、光ファイバーの引き込み自体が難しい建物では、有力な代替手段になります。
ホームルーターは、電波状況や利用エリアによって速度が左右されやすいものの、VDSL方式と比べると安定性や最大速度の面では有利なケースが多いですね。
「光配線方式の工事ができないから諦める」のではなく、ホームルーターという選択肢も候補に入れておきましょう。
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VDSLサービス終了で注意したいポイント

VDSLサービス終了に関連して、利用者が特に注意しておきたい以下4つのポイントを解説します。
「VDSLサービス終了」を理由とした悪質な代理店からの勧誘
「VDSLサービス終了」という話題に便乗した、悪質な勧誘には特に注意してください。
総務省は、光回線サービスの電話勧誘トラブル全般について、以下のように消費者に注意を呼びかけています。
実際に問題となってきた勧誘手口の中には、「この地域は光回線への切り替えが決定している」など、事実ではない内容を告げて契約を急かすケースが確認されています。
VDSLサービス終了というニュース自体は事実であっても、それを口実に、本来は対象外の人にまで「今すぐ切り替えないと大変なことになる」と不安をあおるような勧誘が行われる可能性は十分に考えられます。
怪しい勧誘は絶対にその場で契約せずに、本当に自分がVDSL終了の対象かどうかは、必ず公式サイトや正規の窓口に自分から問い合わせて確認するようにしてくださいね。
悪質な代理店の特徴は、以下の記事で詳しく解説しています。
≫光回線の悪質業者一覧|総務省が行政指導した実名と勧誘手口を公開
NTT東日本・NTT西日本・対象建物ごとの条件を確認する
最も確実な確認方法は、NTT東日本・NTT西日本が公式に案内している対象建物の情報を直接チェックすることです。
NTT東日本・NTT西日本は、それぞれVDSL/LAN配線方式から光配線方式への移行対象となる建物の一覧をPDFなどの形で公開しています。自分のマンション名や住所で検索し、リストに掲載されているかどうかを確認してみてください。
参考として、以下に一覧のリンクを掲載します。
ただし、現状VDSLサービス終了の対象になっていない場合でも、将来的に対象になる可能性はゼロではありません。定期的に最新の情報を確認しておくと安心です。
光配線方式がマンションにあっても自宅で利用できるとは限らない
建物全体としては光配線方式が導入されていても、自分の部屋では必ずしもすぐにVDSL方式から切り替えできるとは限りません。
前述のとおり、マンション共用部までの設備導入と各戸への引き込みは別の工程であり、専有部までの配管の状況や部屋のレイアウトによっては光配線方式の導入ができない場合があります。
例えば、対象建物一覧に自分のマンション名が載っていても、実際に申し込んでみたら「専有部の配管に余裕がなく、VDSL方式から光配線方式への切り替えはできない」と説明されるケースも。
「建物が対象=自分の部屋もすぐ使える」と思い込まず、申し込み時に自分の部屋の状況もあわせて確認しておきましょう。
工事費無料などのキャンペーン条件は申込時点の最新情報を確認する
工事費無料などのキャンペーンは条件が変更・延長される場合があるため、必ず申し込み時点の最新情報を確認しましょう。
例えばNTT東日本の「タイプ変更工事費無料」キャンペーンは、これまでも申込期間や開通期限が複数回にわたって延長・更新されてきた経緯があります。
申し込み前に、必ずNTT東日本・NTT西日本や契約先の公式サイトで、現在有効な申込期間・開通期限・対象となる回線種別を確認してから手続きを進めてくださいね。
VDSLサービス終了のまとめ

本記事で解説してきた内容を整理すると、VDSLサービス終了は「すべてのVDSL利用者に関係する話」ではなく、「光配線方式の設備がすでに併設されている一部のマンション」に限った措置だという点がポイントです。
以下に、重要な部分をまとめました。
- VDSLサービス終了は全国一斉ではなく、対象は一部の建物に限られる
- 対象建物では2026年1月31日を区切りに、VDSL/LAN配線方式から光配線方式への移行が求められた
- 現在VDSLサービス終了対象外でも、今後同様の措置が広がる可能性があるため、早めの状況確認がおすすめ
- VDSLサービス終了の対象かどうかは、①回線種別の確認、②届いている案内の確認、③管理会社への確認、④契約先への問い合わせ、この4つの方法で判断できる
- 対象だった場合は光配線方式への切り替えを、対象外でも速度に不満があるなら乗り換えを検討する
- 「VDSLサービス終了」を口実にした悪質な勧誘には注意する
VDSL方式から乗り換える場合には「光配線方式であること」が重要です。
最後に一つだけ覚えておいてほしいのは、VDSL方式は仕組み上どうしても通信速度に限界があるということです。今回の終了対象でなかった場合も、今後長くそのマンションに住み続けるのであれば、この機会にNURO光をはじめとした光配線方式相当の回線への乗り換えを前向きに検討することをおすすめします。
特にNURO光は、そもそもVDSL方式という提供形態を持たない独自回線のため、導入できる集合住宅であれば、建物の既存設備に関係なく下り最大2Gbpsまたは10Gbpsの快適な通信環境を手に入れられます。
「今は使えているから」と先延ばしにせず、この記事で紹介した確認方法を参考に、まずは自分の建物の状況をチェックすることから始めてみてくださいね。




