この記事では、光回線の平均速度や利用目的ごとの必要速度をわかりやすく解説。さらに、「速度の測り方」や「遅いときの改善法」まで、ネット初心者の方でも安心して読める内容にまとめています。
ネットの速度が遅いと感じても…
- 自宅のネット回線の速度はどれくらい出ているのか?
- その速度は本当に遅いのか?
- 遅い場合、どれくらいの速度が必要なのか?
これらがわからないと、どう対処すればいいか迷ってしまいますよね?
光回線の通信速度は、平均で200Mbpsほどです。もし、あなたの光回線が100Mbpsを下回っているのであれば、遅くなっている原因があるはず。
最後まで読み進めて、自分に必要な通信環境を理解し、ぜひ快適なネット環境に改善できるようにしてくださいね!

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この記事を書いている人

内山田部長
11年以上の豊富な知識と経験から
光回線の様々なお悩みを解決します!
- 光回線のみちしるべ 管理人
- お仕事:インターネット回線販売店勤務
- サポートしたお客様:5,000人以上
- 取り扱ったネット回線:25社以上
光回線の速度に関する基礎知識

光回線の速度についての基本用語や仕組みを知ることで、自宅のネット環境を正しく理解できるようになります。
インターネットの速さや安定性は、用語の意味や仕組みを知らないとトラブルの原因が分かりづらくなるからです。
まずは光回線の速度の基本知識や単位を、正しく理解できるよう解説します。
光回線の速度の単位「bps」とは?
光回線の「bps」(ビーピーエス)は、インターネットの速さを表す単位です。
「bps」は「bits per second」の略で、1秒間にどれくらいのデータを送れるかを表します。1bpsは、1秒間に1bit(0.125Byte)のデータを転送できるということです。
〇Mbps(メガビーピーエス)や〇Gbps(ギガビーピーエス)と表記されることが多く、bpsに変換すると以下の通りです。
単位 | bps変換 |
---|---|
1Mbps | 1,000,000bps |
1Gbps | 1,000,000,000bps |
水の量mL(ミリリットル)やL(リットル)で表すのと同じで、bpsはネットのデータ量の目安です。難しく考えずに、数字が大きい=速度が速いと理解しておけばまずは問題はないですね。
光回線の速度を表す「bps」は、数値が大きいほど通信が速く、より快適にインターネットを利用することができます。
光回線の「上り」「下り」通信速度とは?
インターネットの通信速度は、「上り」と「下り」で違います。
「下り」(ダウンロード)は、インターネットから自分の端末にデータを受け取る通信のことを指します。
「上り」(アップロード)は、自分の端末からインターネットにデータを送る通信です。
上りと下りの通信例を、以下にまとめました。
通信の「下り」
- YouTubeで動画を観る
- Webサイトを見る
- アプリをダウンロードする
- 音楽をストリーミング再生する
通信の「上り」
- 写真をSNSに投稿する
- ZoomやTeamsで映像や音声を送る
- メールにファイルを添付して送信
- クラウドにデータを保存する
郵便でいうと、下りは荷物を受け取る速さ、上りは荷物を送る速さですね。
日常では「下り速度」の方が重視される場面が多いです。テレワークやオンラインゲームをする人には上りも重要なため、気になる方はどちらの速度も確認するようにしましょう。

オンラインゲームをする人や、データ容量の大きいものを送信する人以外は、上り速度を気にしなくても大丈夫です。
光回線の応答速度「Ping値」とは?
光回線のPing値とは、操作してから反応が返ってくるまでの速さ(タイムラグ)のことです。「ピンち」または「ピングち」と読み、「レイテンシ(通信の遅延時間)」と表記されることもあります。単位は「ms(ミリ秒)」です。
Ping値は低いほど「遅延時間が少ない=スムーズ」で、高いほど「遅延時間が大きい=ラグが発生する」ことになります。具体的な目安は、以下のとおりです。
Ping値の範囲 | 快適さ | 用途 |
---|---|---|
1~30ms | とても快適 | オンラインゲームも問題なし |
30~50ms | 普通 | Web会議(Zoom・Teamsなど)はこれくらい欲しい |
50~100ms | 少しラグを感じる | 動画視聴(YouTube・Netflix)は問題なし |
100ms以上 | 遅延が目立つ | Web閲覧・メール送受信は影響なし |
Ping値は、数値が低いほどタイムラグが少なく快適です。オンラインゲームやWeb会議の利用をする人は、Ping値も気にする方が良いです。

オンラインゲームでも、FPSや格ゲーなどは、特にPing値を気にしたいゲームです。
Ping値については、別記事でも詳しく説明しています。
≫光回線がなぜか遅い場合はPing値を疑え!測定方法と11の改善案を解説
光回線のベストエフォート型サービスとは?
インターネット回線のベストエフォート型とは、「理論上の最大速度」を保証するわけではないということです。
NTTコミュニケーションズでも以下のように掲載されています。
インターネットの通信速度は、あくまでも回線事業者が提示する最大限のスピードです。最良の条件がそろわないと、その通信速度が出ないということです。その提示した最大通信速度となるように最大限の努力をするという意味で使われる言葉が「ベストエフォート」です。
ベストエフォート型とは? 回線速度の指標
やわらかく言い換えると「できるだけ頑張るけど、保証はしない」ということですね。
「最大1Gbpsの高速インターネット!」と宣伝されていても、実際には1Gbps出るとは限らないです。(というより、最大速度は出ません)この数値は、次の「通信速度の理論値と実測値の違い」で説明する「理論値」の部分にあたります。
光回線はほとんどがベストエフォート型です。最大値は「目安」として捉えましょう。

光回線の契約時には、ベストエフォートなどの品質に係る制限事項を説明しなければいけません。説明のない事業者(代理店)は、避けた方が無難です。
通信速度の理論値と実測値の違い
理論値は最高の条件で出せる速さ、実測値は実際の使用状況での速さです。以下に詳しくまとめました。
速度の「理論値」とは
「この通信サービスでは、最大でこれくらいの速度が出ますよ」という、理論上の限界スピードのこと。
「最大1Gbps」と表示されている光回線があるとすると、「障害物が何もなく、回線も機器も100%完璧な状態」での最高速度です。
ただし、これはあくまで「カタログスペック」で、理論値(最大速度)が出ることはありません。基本的に、「〇〇%減」の速度で利用することになります。
速度の「実測値」とは
あなたの自宅で、実際にインターネットを使ったときに出るリアルな速度のこと。これは、以下のような多くの要因で変わります。
- 通信する時間帯
- Wi-Fiルーターの性能や設置場所
- スマホやパソコンのスペック
- 光回線の種類(光コラボ/独自回線)
- マンションなど集合住宅かどうか
- 有線接続 or Wi-Fi接続
つまり、理論値=「出るかもしれない」、実測値=「実際に出ている」速度なのです。車のカタログに書かれた燃費(理論値)と、実際の街中で走ったときの燃費(実測値)の違いと同じような感じですね。
光回線の契約前には、理論値だけでなく実測値もチェックすることが大切です。

契約前に実測値を確認したい場合は、みんそくなどの口コミサイトを参考にすると良いでしょう。
とくとくBB光は、公式サイトで実測値の公表をしています。

実測値で300Mbps出ていると、ほとんどの利用シーンで問題なく利用ができます。事前にある程度の実測値がわかっていると安心ですね。
光回線の速度が重要な理由

光回線の速度が遅いと、インターネットが止まったり、動画がカクカクしたりとストレスになりますよね。
なので、しっかりした速度や安定性が必要不可欠です。
光回線の平均速度と快適なネット利用に必要な通信速度の目安
一般的な光回線の1ギガプランであれば、実測値は平均で200Mbps前後の速度が出ています。自分が利用している光回線が同程度の速度であれば、まずは問題ないでしょう。
また、ネットを使う目的によって「どれくらいの速さが必要か」が変わります。必要な速度で利用できないと、快適にネットを利用することができません。
以下に、利用シーン別にまとめてみました。
利用シーン | 推奨される下り速度 | コメント |
---|---|---|
オンラインゲーム | 30~100Mbps | 反応速度(Ping値)も大事 |
Web会議(Zoom等) | 10~30Mbps | 上りの速度もある程度必要 |
YouTube視聴(4K) | 20Mbps以上 | そこそこの速度が求められる |
動画視聴 | 5~15Mbps | 高画質になるにつれ速さが必要 |
メール・ネット検索 | 1~10Mbps | そこまで気にする必要なし |
上記の推奨される速度以上の実測値で利用できていれば、基本的に問題なく利用ができます。
各利用シーンごとに、詳しく解説します。
オンラインゲームに必要な速度
オンラインゲームを利用するには、30Mbps以上の下り速度が必要です。できれば、100Mbps以上あれば安心ですね。(特にFPSなど)
上りの速度もある程度必要ですが、下りほど重要ではなく、30Mbps程度あれば十分です。
オンラインゲームでは下り速度、上り速度、反応の速さすべてである程度の性能が求められます。オンラインゲームをする人は、性能の良い光回線を選ぶようにしましょう。

置くだけWi-FiやモバイルWi-Fiは、性能面でオンラインゲームには不向きです。固定回線であっても、VDSL方式では満足にゲームができない可能性がありますね。
Web会議(Zoom等)に必要な速度
Web会議では10〜30Mbps程度の速度が求められます。
自分の映像と音声を相手に送り、相手の映像と音声を受け取るため、それなりの通信量があります。
上りは1Mbps以上あれば基本的に問題なく、Ping値も50ms以下であれば十分です。
Web会議は安定した通信速度が必要ですが、オンラインゲームほどの性能は必要ありませんね。

置くだけWi-Fiなどでも、基本的な動作は問題ないでしょう。ただ、Ping値が50msを超えるようだと影響が出てくるので、できれば光回線を用意したいところです。
動画視聴に必要な速度
動画視聴は、5〜10Mbpsあれば問題なく視聴できるケースが多いです。ただし、4kなどの高画質動画では、20Mbps以上の速度が推奨される場合もあります。
動画の解像度別に推奨される下り速度は、以下の通りです。
解像度 | 推奨される速度 |
---|---|
SD 360p | 0.7Mbps |
SD 480p | 1.1Mbps |
HD 720p | 2.5Mbps |
HD 1080p | 5Mbps |
4K | 20Mbps |
動画視聴では、上りの速度を気にする必要はありません。
動画を視聴する場合には、できれば20Mbps以上の速度が出る回線を用意しましょう。

動画視聴レベルの性能であれば、光回線でなくても対応できるでしょう。ただし、視聴時間が増えると消費するデータ容量(ギガ数)も多くなるため、光回線を用意したほうが良いですね。
メールの送受信やWeb閲覧に必要な速度
メールの送受信やWeb閲覧程度の軽い利用であれば、1〜5Mbpsほどあれば十分です。
文章や軽い画像が中心なので、あまり速度はいりません。
Web閲覧やメール送受信で、通信速度はそれほど重要ではありません。ページの読み込みが遅いなど、何らかの不具合が出る場合は、別の原因も合わせて考えましょう。
オンラインゲームにはPing値も重要
オンラインゲームは、通信速度も大事ですがPing値も非常に大切です。
Ping値はネットの「反応の速さ」で、この数値が小さいほど快適に遊べます。詳しくは上記の「光回線の応答速度「Ping値」とは?」でも説明しています。
オンラインゲームでも必要なPing値は、以下のように異なります。
ゲームの種類 | Ping値 |
---|---|
FPS、TPS、格ゲー | 15~30ms以下 |
MMO、MOBA | 30ms以下 |
アクションゲーム | 50ms以下 |
RPG、DCG | 50~100ms以下 |
特に、FPSや格ゲーなどはPing値が超重要です。Ping値が高すぎると、ラグが発生してゲームどころではなくなってしまいます。
オンラインゲームでPing値は重要です。低Ping値はモバイル回線などでは実現しにくいため、オンラインゲームをする人には光回線は必須ですね。
性能を求める方には、オンラインゲーム専用光回線がおすすめです。圧倒的な低Ping値、通信の安定性などが実現されます。
光回線の速度を測定するには?

今使っているネット回線がどれくらい速いか、簡単にチェックできる方法があります。ネットの調子が悪いとき、「回線の問題か、機械の問題か」がわからないと対策も難しいですよね。速度測定を行えば、その判断がしやすくなります。
測定できるサイトは数多くありますが、以下の4つは特に簡単でわかりやすいです。
ネットが遅いと感じたら、まずはスピードテストで「今の速さ」をチェックしてみましょう。
4つの測定サイトについて、解説します。
Fast.comで速度を測定する
「Fast.com(ファストドットコム)」は、Netflixが提供するスピードテストです。Netflixを利用する際と同様の仕様で測定するので、特に動画視聴向けの回線速度を測定するのに適しています。
とてもシンプルで分かりやすく、測定が自動でスタートするため初心者でも使いやすいですね。

測定完了後に「詳細を表示」を押すと、アップロードの速度やPing値(レイテンシ)も確認することができます。

手軽に測定したい方には、Fast.comがおすすめです。
Speedtestで速度を測定する
「Speedtest」は世界的に使われている有名なスピードテストで、数百億回計測されています。世界中の数千のサーバーと接続して測定するため、より正確な測定結果を取得できますね。

Speedtestにアクセスすると、画面中央に「GO」というボタンがあり、クリックすると計測が始まります。

下り速度以外にも、様々な測定結果が表示されます。
より詳細に通信状況を見たい人は、Speedtestがおすすめです。
USEN スピードテストで速度を測定する
日本の会社「USEN」が提供するスピードテストで、日本国内の環境に適した測定ができます。国内サーバーに接続して測るため、日本の一般家庭やオフィスに近い環境での正確な数値が出やすいのが特徴ですね。
サイトにアクセスし、「測定開始」を押すと測定が始まります。

ダウンロードやアップロード速度、Ping値の測定ができることに加え、Jitter値(ping値の揺らぎを表す数値)の測定もできます。また、用途別の回線スピード判定も同時にできるため、実用性が高いです。

国内での速度を正確に測りたいなら、USENスピードテストもチェックするようにしましょう。
Googleのスピードテストを利用する
「Googleのスピードテスト」は、検索エンジン上で手軽に測定ができます。

Googleで「スピードテスト」と検索すると、検索結果のトップに「インターネット速度テスト」が表示され、「速度テストを実行」のボタンを押すだけで測定ができます。

速度に適した用途も表示されるので、参考にしやすいのもポイントです。(Ping値はレイテンシで表示されています。)
検索してすぐ測りたい人は、Googleのスピードテストがおすすめです。
光回線の速度を改善・向上させる11の方法

インターネットの速度が遅いと感じているなら、光回線の乗り換えを考える前に、まずは改善できる方法を試してください。
インターネットの速度が遅くなる原因は、光回線そのものだけではありません。使っている機器や設定、周囲の環境などさまざまで、だからこそできることも多いです。
ちょっとした対策で、あなたのネット環境は変わります。簡単にできる改善方法もあるので、まずは以下の11の方法をチェックしてみてください。
ルーターやONUを再起動する
ONU(光回線終端装置)やルーターを再起動すると、一時的なネットワークの不具合が解消され、速度が改善されることがあります。
ルーターやONUは、長時間稼働しているとキャッシュ(通信データの一時保存領域)が溜まり、通信が遅くなることがあります。再起動はそのリフレッシュになるんですね。
再起動は、以下の手順で進めてください。
再起動の手順
- (Wi-Fi)ルーター→ONUの順でコンセントを抜く
- 1~5分ほど時間を置く
- ONUのコンセントを挿して、ランプが落ち着くまで待つ
- ルーターのコンセントを挿す
私たちも、寝不足だと動きが悪くなりますよね?ルーターもたまには「休ませる」と元気になるようなイメージです。
「遅い」「不安定」と感じたら、まずはルーターの再起動をしてみましょう。

速度低下などの不具合を未然に防ぐため、定期的に再起動するのもありですね。
Wi-Fiルーターの設置場所を見直す
Wi-Fiルーターの置き場所を変えると、 通信速度が改善する可能性があります。
ルーターの設置場所は、基本的に部屋の中央や高い位置に設置するのがベストです。
現在の設置場所が、以下の条件に当てはまっていると、通信速度が遅くなっている可能性があります。
- 障害物(壁・金属類・水槽・電子機器)が多いと電波が弱くなる。
- 壁際、窓際や床に設置している。
- 電子レンジやBluetooth機器の電波と干渉しやすい場所にある。
障害物や床に近い場所に置くと、電波が遮られたり拡散しにくくなってしまいます。携帯の電波も、地下や基地局の遠い山奥とかだと繋がりつらいですが、それと同じような感じです。
Wi-Fiの障害物になるものについては、こちらの記事が参考になります。
Wi-Fiルーターの置き場所が悪い場合は、「できるだけお家の中心」「障害物が少ない場所」「高めの位置」に設置場所を変更し、様子をみてください。

設置の高さは、床置きを避け、高さ1~2mほどの位置がベストです。
Wi-Fiの周波数帯を変更する(2.4GHz・5GHz・6GHz)
Wi-Fiの周波数は、「2.4GHz」「5GHz」「6GHz」の3種類あります。 状況に応じて使い分けることで、速度や安定性が向上します。
各周波数帯の特徴は、以下の通りです。
周波数帯 | 特徴 |
---|---|
2.4GHz | 障害物に強いが、速度が遅め |
5GHz | 速度が速いが、障害物に弱い |
6GHz | 通信混雑や電波干渉が更に少ない |
Wi-Fiルーターの設置場所と、接続デバイスの位置関係から、周波数帯を調整すると良いです。6GHzは5GHzの上位互換というイメージですので、「2.4GHz」⇔「5GHz・6GHz」に変更し、どう変わるか様子を見みるのをおすすめします。
Wi-Fiの周波数帯は、距離や環境に合わせて切り替えましょう。

6GHz対応機器は少ないため、基本的には「2.4GHz」or「5GHz」、対応していれば「6GHz」という感じで接続してみてください。
高性能なWi-Fiルーターに買い替える
古いWi-Fiルーターを使っている場合は、新しいものに買い替えるだけで速度がぐっと上がる可能性があります。
新しいルーターは「Wi-Fi6」や「Wi-Fi7」など新技術に対応していて、通信が速くて安定しています。各規格ごとの性能について、以下にまとめました。
※左にスライドできます
世代 | 新名称 | 規格名 | 最大通信速度 | 周波数 |
---|---|---|---|---|
第1世代(1997年) | - | IEEE 802.11 | 2Mbps | 2.4GHz帯 |
第2世代(1999年) | - | IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
第2世代(1999年) | - | IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
第3世代(2003年) | - | IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
第4世代(2009年) | Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第5世代(2013年) | Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
第6世代(2019年) | Wi-Fi 6 | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第6世代(2020年) | Wi-Fi 6E | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯 |
第6世代(2024年) | Wi-Fi 7 | IEEE 802.11be | 46Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯 |
「Wi-Fi5」あたりをご利用であれば、性能的には問題なさそうには見えます。ただ、Wi-Fiルーターには寿命があり、長く使用していると性能が劣化していきます。
Wi-Fiルーターの寿命は何年?買い替えのタイミングについて詳しく解説!|UQWiMAX
使用しているうちにWiFiルーターは物理的に劣化していきます。外部の汚れや破損はもちろん、熱やほこりの影響で内部も傷んでいくのです。ハードウェアとしてのWiFiルーターの寿命は4〜5年程度といわれます。
Wi-Fiルーターが古いか新しいかは、10年前のスマホと最新スマホで動きの速さが全然違うのと同じような感じです。
もし、使っているWi-Fiルーターが古いものであれば、新しいものに買い替えをおすすめします。

できればWi-Fi7が欲しいところですが、価格が少し高いです。性能的にはWi-Fi6でも十分ですね。
Wi-Fiから有線LANに変更する
安定した速度が欲しいなら、Wi-Fiよりも有線接続が確実です。Wi-Fiは電波状況に影響されやすいですが、有線は物理的につながっているため、安定性が高いです。
無線のイヤホンより、有線のイヤホンのほうが音が途切れにくく音質が良いのと同じですね。
より高いパフォーマンスを求める場合は、Wi-Fi接続ではなく、有線LANでネット接続をするようにしましょう。

特に速度や安定性、反応速度すべてが求められるオンラインゲームは、有線での接続をおすすめします。
LANケーブルを買い替える
古いLANケーブルでは、回線の性能を引き出せていない場合があるため、買い替えをおすすめします。
LANケーブルには「カテゴリ(Cat)」という規格があり、「Cat5」など古い規格では、1Gbps以上の高速通信に対応できません。カテゴリ別の表記名や性能の違いは以下の通りです。
※左にスライドできます
カテゴリ名 | 配線規格名 | 最大通信速度 | 伝送帯域 | |
---|---|---|---|---|
カテゴリ5 | Cat5 | ANSI/TIA/EIA-568-B.1 | 100Mbps | 100MHz |
カテゴリ5e | Cat5e | ANSI/TIA/EIA-568-B.2 | 1Gbps | 100MHz |
カテゴリ6 | Cat6 | ANSI/TIA/EIA-568-B.2-1 | 1Gbps | 250MHz |
カテゴリ6A | Cat6A | ANSI/TIA-568-B.2-10 | 10Gbps | 500MHz |
カテゴリ7 | Cat7 | ISO/IEC 11801 | 10Gbps | 600MHz |
カテゴリ7A | Cat7A | ISO/IEC 11801 | 10Gbps | 1000MHz |
カテゴリ8 | Cat8 | ANSI/TIA-568.C-2-1 | 40Gbps | 2000MHz |
道路で例えると、古いLANケーブルは舗装されていない道で、新しいLANケーブルは整備された高速道路のような感じです。いくら性能の良い車に乗っていたとしても、古い砂利道ではスピードは出せません。
「Cat5」などの古いLANケーブルを使っている場合は、「Cat6」以上のものに交換すると良いでしょう。

Cat7は業務用で一般家庭向けではありません。Cat6かCat6Aのどちらかを選ぶと良いですね。
夜間など混雑する時間帯を避ける
インターネットの利用が多い時間帯は回線が混雑し、速度が低下することがあります。特に夜間は混み合いやすいため、できるだけピークの時間帯を避けると、速度が改善できることが多いです。
戸建てタイプよりもマンションタイプの方が混雑しやすく、マンションタイプの中でも、VDSL方式はこの影響を受けやすい特徴があります。
ピーク時を避けてインターネット利用ができない人は、後ほど説明します「IPv6」で接続すると、混雑具合はずいぶん良くなります。
インターネットの利用は、可能であれば夜などの込みやすい時間を避けるようにしましょう。

混み合いにくい時間帯は、深夜や早朝などです。中々利用しづらい時間帯ではありますが…
VDSL方式は、利用時間を含めとにかく周りの環境に影響しやすいです。以下の記事では、VDSL方式の環境改善の方法なども解説しています。
≫VDSLが遅い原因とは?光回線との違いやすぐにできる改善方法を解説
デバイスの接続台数を減らす
同時に多くの機器と接続していると、ネットワークが分散されて速度が低下します。そのため、使用していないデバイスの接続は解除するようにしましょう。
Wi-Fiルーターには、同時に処理できる通信量に限界があります。Wi-Fiにスマホ、タブレット、PC、ゲーム機、スマート家電が多数接続されると、回線が混雑し速度が遅くなる可能性があります。
接続可能数は、高性能なWi-Fiルーターほど多くなります。どうしても接続数が多くなる場合は、「高性能なWi-Fiルーターに買い替える」で解説した通り、ルーターの買い替えも検討してみましょう。
Wi-Fiは、同時接続数が多くなると、速度が低下したり不安定になりがちです。使っていない機器はWi-Fiから切断することをおすすめします。

通信速度に影響が出ない接続台数は、最大接続台数の50%くらいまで。例えば、最大接続台数が32台のWi-Fiルーターなら、接続数を16台以下に抑えて使うようにしましょう。
IPv6で接続する
インターネットは、IPv6で接続すると混雑を回避して速度が安定しやすいです。IPv6はIPv4よりも新しい接続方式で、回線が混み合いにくいのが特徴です。
IPv4とIPv6の大きな違いは利用できるIPアドレスの個数で、以下のように異なります。
IPアドレスの規格 | IPアドレスの例 | IPアドレスの個数 |
---|---|---|
IPv4(PPPoE) | 111.222.3.4 | 約43億通り |
IPv6(IPoE) | 2001:0db8:1234:5678:90ab:cdef:0000:0000 | ほぼ無限 |
IPv6ではアドレス数が多く、混雑しにくく速度(実測値)が速いという特徴があります。
この接続方式の違いは、「高速道路のETC専用レーン」 に例えるとわかりやすいです。IPv4は一般レーンの料金所(混雑しやすい)で、IPv6はETC専用レーン(スムーズに通れる)という感じです。
IPv6に対応している光回線・プロバイダを利用であれば、IPv6接続に切り替えるようにしましょう。

IPv6が対応しているプロバイダでも、無料で使える場合もあれば有料オプションの場合もあります。IPv6対応ルーターは自分で用意しないといけなかったり、無料で貸し出してくれたりと様々です。契約前に確認すれば、無駄な出費を防げますね。
光回線・プロバイダ自体を乗り換える
上記対策を行っても実測値が遅い光回線や、IPv6に対応していないプロバイダもあります。そんな場合は、いっそのこと光回線やプロバイダごと乗り換えてしまうのもひとつの手です。
フレッツ光でプロバイダのみの乗り換えや、光コラボから光コラボへの事業者変更なら、工事は不要でお手軽です。こだわるなら、独自回線のauひかりやNURO光に工事して乗り換えるのもありですね。
IPv6に対応している光コラボであれば、以下の4つがおすすめ。IPv6が無料で利用でき、月額料金が安かったり、携帯とのセット割が可能だったりとお得です。
対策を行っても速度が改善しないなら、光回線やプロバイダの乗り換えをおすすめします。
事業者変更など、工事不要での乗り換えについては、以下の記事で解説しています。
≫【必見】工事不要で光回線を乗り換える方法&おすすめ回線!
光回線をマンファミで導入する(マンションタイプの場合)
マンションタイプで速度が遅い場合は、マンファミ(集合住宅で戸建てタイプを利用)で光回線を導入すると、通信速度を速くすることができます。
光回線のマンションタイプは、戸建てタイプよりも実測値が遅い場合が多いです。マンションタイプは、他の住人と回線を分け合って使うため、速度が落ちやすいんですね。特にVDSL方式のマンションタイプの場合は、マンファミにすることで著しく速度が改善できます。
速度が速いのであれば、すべてマンファミでいいのでは?となりそうですが、マンファミにも以下のようなデメリットがあります。
- マンションタイプより、マンファミの方が月額料金が高い
- 周辺環境や建物状況によって、マンファミの導入ができないことがある
- 大家さんや管理会社の許可が得られないと導入できない
料金重視であれば、マンションタイプで利用する方が良いですね。
マンションタイプを利用中で速度が遅い場合は、可能であれば個別契約の「マンファミ」の導入を考えてみてください。
マンファミのメリット・デメリット、導入方法などは、以下の記事に詳しくまとめています。
≫速度重視なら絶対マンファミ!マンションでも戸建て光回線を使う方法
【GMOとくとくBB光】実測値が公表されているプロバイダ

回線の速さにこだわるなら、実測値を公開している「GMOとくとくBB光」は安心できる選択です。
多くの光回線事業者は「最大1Gbps」といった理論値しか表示していません。しかし、実際の通信速度(=実測値)は環境によって大きく変わります。「GMOとくとくBB光」はユーザーの実際の測定結果を平均値として公表しているため、信頼性が高いです。

実測値は、利用しているエリアによって異なります。とくとくBBでは、各エリアの実測値の確認も可能です。

例えば、東京を選択してみると、

住んでいるエリアの実測値を確認できるのは、すごく安心できますよね。以下のGMOのサイト内で実測値の確認ができます。
とくとくBB光は、下記キャンペーンサイトにて、特別な特典が用意されています。
まず毎月の料金に違いがあり、通常のサイトで申し込んだ際の月額料金と、キャンペーンサイトで申し込んだ際の月額料金が異なります。
とくとくBB光のプラン | 通常サイト月額料金 | 限定サイト月額料金 |
---|---|---|
戸建てタイプ | 5,390円 | 4,818円 |
マンションタイプ | 4,290円 | 3,773円 |
これは期間限定の割引ではなく、永続的な料金設定です。通常サイトで申し込むと謎に高くなってしまう設定のため、下記キャンペーンサイトで申し込むことをおすすめします!
月額料金が割安なこと以外にも、様々な特典が用意されています。
[とくとくBB光 特典]
- 工事費実質無料(26,400円相当)
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- IPv6接続の「v6プラス」オプションが無料
- v6プラス対応無線ルーター無料レンタル(1ギガプラン)
- 当サイト限定53,000円キャッシュバックあり
とくとくBB光は、「できるだけ安く、でも速さも妥協したくない!」という人に最適なコスパ最強の光回線です。料金も実測値も、どちらもこだわる方におすすめです!
まとめ
光回線の速度は、インターネットを快適に使うためにとても大切な要素です。速度が遅いと動画が途中で止まったり、ゲームでラグが発生したりと、日常的なストレスがどんどん積み重なってしまいます。
ストレスなく利用できる速度は利用用途でも異なり、必要な通信速度は以下の通りです。
自宅のネット回線速度の実測値が上記の数値以下である場合は、なんらかの対策が必要です。
もし利用している光回線の実際の速度がわからなければスピードテストで簡単に測定できます。
通信速度を重視するなら、実測値の高いプロバイダを選ぶのも効果的です。たとえば「GMOとくとくBB光」のように、実際の通信速度がしっかり公開されているところは、安心感がありますね。
ネットの速度に悩んでいる方も、これから回線選びをする方も、まずは自宅の状況を正しく把握し、自分に合った改善方法を見つけることが大切です。
インターネットは、今や生活の大切なインフラです。だからこそ「なんとなく」ではなく、少しだけ知識を持つだけで、毎日の快適さが大きく変わります。ネット環境をひとつずつ見直し、より快適な通信環境を整えてくださいね。

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