もしかして今、「トラスト光」という聞き慣れない名前の光回線に、強引な勧誘をされて困っていませんか?
「今の回線より安くなる」「速度が速くなる」「切り替えないとネットが使えなくなる」と言うような案内があったはず。
結論から言うと、トラスト光を契約するのであれば、本家のNURO光を契約した方が良いです。
この記事で解決できる悩み
トラスト光はNUROのFVNOで、決して悪いサービスではありません。しかし、料金、キャンペーン、その他条件においてNURO光よりも優れている部分がありません。
このことから、中身が同じNURO回線を契約するのであれば、トラスト光ではなく、NURO光や別のFVNOにした方が良いと言えます。
この記事では、トラスト光の「本当に必要な情報」を公開しています。トラスト光の評判はどうなのか、契約してしまった場合の対処法、損をしないための賢い選択肢までお伝えします。
最後まで読んで、より良い判断の参考にしてくださいね。
この記事を書いている人

内山田部長
11年以上の豊富な知識と経験から
光回線の様々なお悩みを解決します!
- 光回線のみちしるべ 管理人
- お仕事:インターネット回線販売店勤務
- サポートしたお客様:5,000人以上
- 取り扱ったネット回線:25社以上
トラスト光(TRUST光)をおすすめできない理由

「トラスト光」は提供される通信回線自体は高速ですが、より条件の良い「NURO光」と中身がほぼ同じであるため、料金や契約面でデメリットが多く、積極的に選ぶ理由がありません。
トラスト光は、NURO光と同じ回線設備(光ファイバー)を利用してサービスを提供する、NURO光のFVNOです。
FVNO(光回線仮想事業者)とは?
Fiber Virtual Network Operatorの略で、自社で光回線を持たずに、大手の光回線(フレッツ光やNURO光など)を借りて提供している会社のこと。
そのため、サービス提供会社は異なりますが、通信速度などの根幹となる品質はトラスト光とNURO光は同等です。しかし、月額料金やキャンペーン、解約金といった契約条件はそれぞれ違った設定となっているんですね。
以下の部分が、NURO光よりも劣っています。
このことから、光回線を選ぶ際は基本性能が良いNURO光本体を選ぶべきという結論になります。
トラスト光はNURO光と中身は一緒で料金は高い
トラスト光とNURO光は、中身は同じサービスでありながら、トラスト光の方が月額料金が高く設定されています。
トラスト光とNURO光の月額料金は、以下の通りです。
サービス | 2ギガ月額料金 | 10ギガ月額料金 |
---|---|---|
トラスト光 | 5,478円 | 6,028円 |
NURO光 | 5,200円 | 5,700円 |
トラスト光の方が、2ギガプランで278円、10ギガプランで328円料金が高くなってしまいます。
技術的に同一でありながら、料金が高いトラスト光をあえて選ぶ理由はありませんね。
トラスト光にはマンションタイプがない
NURO光には「NURO光マンション」というマンション専用プランがありますが、トラスト光にはありません。
集合住宅でも戸建てと同じ料金となるため、マンション利用者には不利ですね。
マンションやアパートに住んでいる人の月額料金の差は、以下の通りです。
サービス | 2ギガ月額料金 | 10ギガ月額料金 |
---|---|---|
トラスト光(戸建て) | 5,478円 | 6,028円 |
NURO光(マンション) | 3,850円 | 4,400円 |
2ギガプラン、10ギガプランともに、かなりの差額となってしまいます。
トラスト光は、集合住宅に住んでいる人は申し込むべき光回線ではないと断言できますね。
現在トラスト光はお得なキャンペーンなどは行っていない
多くの光回線事業者が実施しているような大規模なキャッシュバックや初月無料といった目立ったキャンペーンを、現在トラスト光は実施していません。
過去のトラスト光では、10,000円キャッシュバックや解約金キャッシュバックなどがあったようですが、今はありません。
一方、NURO光では、高額キャッシュバックや最大2カ月無料お試しキャンペーンなどが用意されています。


NURO光 公式キャンペーン
- 戸建て : 78,000円キャッシュバック
- マンション : 48,000円キャッシュバック
- 無料期間 : 2カ月目まで月額料金が無料
※トラスト光の初月の料金は、開通した日からの日割り計算です。
キャンペーンによる割引や特典を期待するなら、NURO光や他の大手光回線を検討する方が、はるかに高いお得感を得られますね。

トラスト光代理店による、独自のキャッシュバックキャンペーンなどは用意されている可能性はあります。
NURO光よりもトラスト光のほうが契約事務手数料・解約金が高い
トラスト光は、契約時・解約時の費用がNURO光より高く設定されています。
契約事務手数料と解約金に差があり、具体的には以下の通りです。
項目 | トラスト光 | NURO光 |
---|---|---|
2ギガ事務手数料 | 5,478円 | 3,300円 |
10ギガ事務手数料 | 6,028円 | 3,300円 |
2ギガ解約金 | 4,248円 | 3,850円 |
10ギガ解約金 | 4,798円 | 4,400円 |
※解約金は現行プランに設定されている金額で、過去の契約プランの場合は異なる場合があります。
※NURO光2ギガには2年更新プランもあり、3年更新プランと解約金は異なります。
※NURO光マンションは、契約期間の縛りがないため解約金の設定はありません。
事務手数料や解約金は、安いことに越したことはありません。
各種費用面についても、トラスト光に優位性はありませんね。

工事費(無料)はトラスト光、NURO光どちらも同じです。
【結論】トラスト光を契約するよりもNURO光を契約した方が良い
速度という点では両者に差はありませんが、料金、キャンペーン、費用面などを総合的に判断すると、インターネット初心者にはNURO光を契約することをおすすめします。
トラスト光とNURO光の異なる点をまとめてみました。
項目 | トラスト光 | NURO光 |
---|---|---|
2ギガ月額料金 | 5,478円 | 5,200円 |
10ギガ月額料金 | 6,028円 | 5,700円 |
マンションタイプ | 設定なし | 設定あり |
キャッシュバック | なし | 最大78,000円 |
2ギガ事務手数料 | 5,478円 | 3,300円 |
2ギガ解約金 | 4,248円 | 3,850円 |
あらゆる面においてNURO光の方が優れているため、トラスト光を契約するのであれば、NURO光を契約した方が良いと言えますね。
NURO 光 公式サイトはこちら!
勧誘電話でトラスト光を誤って契約した場合の対処法

トラスト光を誤って契約してしまった場合でも、適切な手続きをすれば問題ありません。
「しつこい営業電話で、断り切れずにトラスト光を契約してしまった。」という事例は、実は多くあります。
でも安心してください。
落ち着いてキャンセル手続きをすれば大丈夫です!各手順を説明しますね。
トラスト光の工事日までにキャンセルをする
もしトラスト光の工事日が決まっていても、工事実施前までであればキャンセルが可能です。
工事が行われる前であれば、契約はまだ始まっていないため、契約解除料や工事費などの費用は一切発生しません。
美容院の予約を、前日までに取り消せば、キャンセル料がかからないのと同じですね。
トラスト光の契約をキャンセルしたい場合は、下記の窓口に連絡してください。
トラスト光 電話番号
光回線サポートデスク
受付時間 : 10:00〜17:00
電話番号 : 0120-922-959
誤ってトラスト光を契約してしまったとしても、落ち着いてキャンセルの電話をしましょう。

工事日当日でもキャンセルは可能ですが、工事業者さんに迷惑がかかるので、前日までには連絡しましょう。
トラスト光はクーリングオフ対象外!初期契約解除を利用する
トラスト光は一般的なクーリングオフ制度の対象外ですが、電気通信事業法の「初期契約解除制度」を利用できます。
初期契約解除とは
クーリングオフ制度に似た制度で、インターネット回線や携帯電話サービスなどの電気通信サービスの契約を、契約書面が届いてから8日以内なら無条件に解約できる制度です。
工事前にキャンセル手続きをすれば問題ありませんが、万が一キャンセルを受け入れてもらえない場合には、この初期契約解除制度が有効です。

トラスト光の初期契約解除は郵送で行います。トラスト光のお客さま番号、住所、氏名、電話番号、解除を希望するサービス名称を記載し、署名捺印をして下記に郵送してください。
郵送先
宛名 : 株式会社トラスト 光回線サポートデスク
住所 : 〒102-0084 東京都千代田区二番町 9-3

「8日以内」という期限があるので、郵便局の「 特定記録郵便」など、送付した記録が残るもので送るようにしてください。
トラスト光のキャンセルは、まずは電話で手続きを行い、どうしてもできなかった場合に初期契約解除制度を利用するようにしましょう。
初期契約解除については、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫光回線契約はクーリングオフ適用外|キャンセルできる方法を解説
サービス内容自体は良質?トラスト光のメリット3選

トラスト光には、以下のメリットがあります。

NURO回線を使用する他社でも、同様のメリットはあります。
通信速度が速い
トラスト光は下り最大2Gbpsの高速通信を提供していて、速度面では優秀なサービスです。(10Gbpsプランもあります)
利用者の多いフレッツ光や光コラボは、基本プランの速度は1Gbpsのため、2Gbpsのトラスト光は通信速度面で優れていると言えますね。
また、トラスト光などのNURO光の回線は「ダークファイバー」に分類されるため、フレッツ光、光コラボの「NTT回線」よりも混雑しにくく、安定しやすいという特徴もあります。
ダークファイバーとは
NURO光の「ダークファイバー」とは、NTTが敷設した利用されていない光ファイバー回線(予備回線)を借りてサービスを提供するものです。フレッツ光や光コラボとは完全に区別されているため、利用者が少なめで混雑しにくい。
トラスト光は、「最大2Gbps」「ダークファイバーで安定しやすい」この2点で、通信速度にこだわる人向けの光回線です。
ダークファイバーなどの光回線の種類については、別記事で詳しく解説しています。
≫後悔しない光回線選び!4つある種類の違いとおすすめ回線を一挙公開
開通工事費が実質無料
トラスト光では、44,000円の工事費が実質無料となります。
工事費実質無料の仕組み
- 工事費 : 44,000円
- 分割期間 : 36カ月分割
(初月1,230円、2カ月目~36カ月目まで毎月1,222円) - 割引 : 月額から同額を割引
NURO光でも、全く同じ割引制度で工事費が無料になります。
ただし、36カ月未満で解約をした場合は、残っている工事費残債が一括で請求されるため、注意が必要です。
工事費残債例
- 1年で解約:工事費残債1,222円×24カ月分=29,328円
- 2年で解約:工事費残債1,222円×12カ月分=14,664円
工事費実質無料は魅力的ですが、長期契約を前提とした仕組みであることを理解しておいた方が良いですね。

トラスト光には定期更新(3年縛り)のないプランがありますが、その場合は44,000円の工事費がすべて実費となります。
ソフトバンク・ワイモバイルとセット割ができる
トラスト光は、ソフトバンク・ワイモバイルとのセット割「おうち割光セット」に対応しており、月額最大1,650円の割引が受けられます。
セット割料金は、以下の通りです。
(旧プランは除く)
※左にスライドできます
キャリア | プラン | 割引額 |
---|---|---|
ソフトバンク | データプランペイトク無制限 データプランペイトク50 データプランペイトク30 データプランメリハリ無制限+ データプランミニフィット+ データプランメリハリ無制限 データプランメリハリ データプランミニフィット データプラン50GB+ データプランミニ | 1,100円 |
ワイモバイル | シンプル2 S | 1,100円 |
ワイモバイル | シンプル2 M/L | 1,650円 |
ワイモバイル | シンプル S/M/L | 1,188円 |
最大で10回線まで割引可能なため、家族含めて利用台数が多ければ多いほどお得です。
トラスト光は、ソフトバンクユーザーにもおすすめできる光回線ですが、同様の割引はNURO光でも提供されていますね。

「おうち割光セット」の適用には、NURO光電話の加入が必要です。(東日本:550円/月、西日本:330円/月)
\ワイモバイルとセット割あり!/
トラスト光の評判が悪い理由

トラスト光の評判は、どちらかというとネガティブなものが多いです。
代表的な理由は、以下の3つと考えられます。
強引な勧誘電話がある(悪質なトラスト光代理店による営業)
トラスト光の契約に関する強引で悪質な勧誘電話の報告が多く、これが評判を大きく落としている原因の1つですね。
Xでもいくつか確認できます。
昨日、【トラスト光】から勧誘電話があった。
— さてー♪🇩🇪🇫🇷 (@saty_r2) June 20, 2024
あたかも今契約してるau光の更新【バージョンアップ】かのような説明で切替を勧めてくる。
よくよく聞いたら別会社
まあ、電話勧誘してくるところにまともな業者はひとつたりとも無いけどね
もちろん断って電話を切った
トラスト光の契約獲得を代行する一部の代理店が、強引な勧誘や誤認を誘う説明、虚偽の案内などを行っている事例が確認されています。
例えば、以下のような内容です。
- 契約期間(解約金や工事費実質無料)の条件などを説明しない。
(安くなるとか速度が速くなるといったメリットだけしか説明しない。) - 住んでいる地域や集合住宅で切り替えが必要になったという嘘の案内。
(あたかも強制的に切り替えが必要と説明。) - 代理店名やトラスト光のサービス名を明かさずに案内をする。
(So-net(ソニー)からの連絡と誤認させる。)
プロバイダのSo-netは、NURO光以外にも様々な光回線サービスを提供しています。そこを突いて誤認を誘い、勧誘を行う代理店も多いですね。
「So-net光」サービス
- So-net 光(光コラボ)
- So-net 光(auひかり)
- So-net 光(コミュファ光)
- So-net 光 with フレッツ(サービス終了済み)
トラスト光に関する電話勧誘は、重要な情報を隠していたり虚偽の案内をしていたりする可能性があるため、その場で絶対に契約しないようにしましょう。
特に、上記事例のような案内をされた場合は、すぐに電話を切ってくださいね。
他のNURO光FVNO回線と比べても優れた部分はない
トラスト光は、前述のトラスト光(TRUST光)をおすすめできない理由で解説したとおり、本家NURO光と比べて優れている部分はありません。
NURO光と比べてほとんどの面で不利ですが、他のNURO光FVNOと比べてもメリットがありませんね。
例えば、以下のNURO系FVNOには、独自のメリットがあると言えます。
- Fon光
・月額料金が4,378円とNUROのFVNOの中では安い
・最大60,000円分のアマゾンギフトコードプレゼントなどあり。 - さすガねっと Sプラン
・大阪ガスとのセットで330円割引(5,500円-330円)
・他社解約金を19,800円まで負担。
トラスト光より良いFVNOがあるため、比較するとどうしても評判は悪くなりますね。
NURO光回線を利用したいなら、まず本家NURO光を検討し、もしくは他にメリットのあるFVNOを比較検討することをおすすめします。
過去に高額な解約金設定がされていた(トラスト光プラス)
過去に提供されていた「トラスト光プラス」という旧プランでは、非常に高額な解約金が設定されていました。
トラスト光プラス 詳細
- 月額料金 : 5,478円
- 工事費 : 44,000円を50回分割、同額割引で相殺
- 解約金 : 33,000円(37カ月目以降は0円)
- 機器回収費用 : 22,000円
謎の機器回収費用が必ず請求される設定となっています。更新月などはなく「どのタイミングで解約しても必ず請求」です。
「解約金」ではなく「機器回収費用」なため、乗り換えキャンペーンとして他社解約金補填を用意している光回線でも機器回収費用は対象外となるケースも多く、契約者は泣き寝入りするしかありませんでした。
さらに、3年契約にもかかわらず工事費は50カ月分割のため、50カ月以上利用しないと実質無料になりません。仮に、トラスト光プラスを1年で解約した場合は、以下の費用が請求されました。
- 工事費残債 : 880円×38回分=33,440円
- 解約金 : 33,000円
- 機器回収費用 : 22,000円
- 合計負担額 : 88,440円
この負担額を「悪質なトラスト光代理店」が案内しなかったり、認識を与えないまま契約をしていた事例もあったりで、トラブルになることもありました。
現在契約する際は、2022年7月の電気通信事業法改正により解約金は緩和されています。ただし、解約金以外にも何か費用負担がないかを必ず確認しておいた方が良いでしょう。
2022年7月1日から電気通信サービスに関する消費者保護ルールが変わりました。|総務省
\9年連続総合満足度NO.1/
まとめ

トラスト光は、性能の良いNURO回線を使用しているものの、料金・キャンペーン・契約条件の全ての面でNURO光に劣っており、インターネット初心者が積極的に選ぶべき光回線ではありません。
同じ回線を使うNURO光の方が、料金やキャンペーン、その他条件などあらゆる面でお得ですね。
トラスト光は、以下の点でNURO光に劣ります。
項目 | トラスト光 | NURO光 |
---|---|---|
回線 | NURO光回線 | NURO光回線 |
速度 | 下り最大2Gbps(10Gbps) | 下り最大2Gbps(10Gbps) |
料金 | 5,478円 | 5,200円 |
キャッシュバック | なし | 高額キャッシュバックあり |
解約金(2ギガ) | 4,248円 | 3,850円 |
事務手数料(2ギガ) | 5,478円 | 3,300円 |
マンション | 専用プランなし | NURO光マンションあり |
トラスト光の営業電話を受けて契約を検討している方がいらっしゃれば、一度冷静に比較検討することをおすすめします。同じNURO回線を使用するなら、より条件の良いNURO光を選ぶ方が賢明です!
万が一、すでにトラスト光を契約してしまった場合でも、まだ間に合います。工事前であれば簡単にキャンセルできますし、初期契約解除制度を活用することも可能です。
インターネット回線は、一度契約すると長期間使用することになるサービスです。月々の支払い額はそれほど大きく感じなくても、年間、契約期間全体で考えると大きな差になることも珍しくありません。
だからこそ、契約前の比較検討が重要ですね。
高速インターネット回線を求めているなら、選択肢は他にもたくさんあります。同じNURO回線を使いたいなら本家のNURO光、マンションにお住まいならNURO光マンションや他の光回線サービスも検討する価値があります。
営業担当者の言葉に惑わされることなく、客観的なデータと冷静な判断で最適な選択をすることが大切です。ぜひ納得のいく選択をしてください!