賃貸ねっと（賃貸ネット光）の評判は悪い？おすすめできない理由を徹底解説

賃貸住宅に住んでいる人にとって、インターネット回線選びは重要ですよね。

引っ越しの際に「賃貸ねっと」を勧誘された人は、そのまま契約せずにまずはこの記事を読んでください。

結論から言うと、賃貸ねっとは多くの人にとって最適な選択肢とは言えません。その理由は、料金が特に安いわけではなく、キャッシュバックやサービス面でより優れた回線が多く存在するからです。

また、実際の利用者が少ないため、口コミを調べても参考になる情報が乏しく、それがリスクとなります。

この記事では、専門家の視点から賃貸ねっとがおすすめできない理由と、より満足度の高い光回線を選ぶためのポイントを徹底的に解説します。

賃貸ねっとがおすすめできない理由

賃貸ねっとは月額料金の高さ、特典の少なさなどから、一般的にはおすすめできません。

賃貸ねっとが悪いサービスというわけではありません。ただし、月額料金が特別安いわけでもなく、主要な光回線と比較すると、コストパフォーマンスに課題があるとわかります。

＜賃貸ねっと 月額料金＞

プラン	月額料金
ファミリー（戸建て）	5,720円
マンション	4,620円
10ギガプラン	6,820円

≫賃貸ねっと 公式サイト

以下の3つについて、解説します。

賃貸ねっとの料金比較

賃貸ねっとの月額料金は、他の主要光回線と比較して割高です。

賃貸ねっとの月額料金は、マンションタイプで4,400円、戸建てタイプで5,720円で、これは主要光回線の料金相場と比較すると少し高めに設定されています。

主要光回線との料金比較表は、以下の通り。

光回線サービス	マンション月額料金	戸建て月額料金
賃貸ねっと	4,620円	5,720円
ドコモ光	4,400円	5,720円
ソフトバンク光	4,180円	5,720円
ビッグローブ光	4,488円	5,698円
NURO光	3,850円	5,200円
GMOとくとくBB光	3,773円	4,818円

このように、賃貸ねっとは料金面で競争力はありません。

賃貸ねっとは、基本料金でメリットがなく、特典もないため実質的なコストが高くなってしまいますね。

賃貸ねっとはスマホとのセット割がない

賃貸ねっとには、スマートフォンとのセット割引が用意されていません。

主要キャリア（ドコモ、ソフトバンク、au）のスマートフォンを利用している場合、対応する光回線を選ぶことで月額料金を削減できます。しかし、賃貸ねっとはどのキャリアともセット割引の提携を行っていないため、通信費全体での節約効果を期待できません。

セット割の効果は以下の通りです。

電気やガスをまとめて契約すると、割引を受けられるのと同じ仕組みですね。

現在大手キャリアのスマートフォンを利用している人には、賃貸ねっとよりもセット割対応の光回線が圧倒的に有利です。

賃貸ねっとにはキャッシュバックがない

賃貸ねっとは、新規契約時のキャッシュバック特典が用意されていません。

光回線業界では、新規契約者向けに高額なキャッシュバックや割引特典を提供するのが一般的です。しかし、賃貸ねっとはこのような特典が設けられていないんですね。

＜主要光回線のキャッシュバック状況＞

光回線サービス	キャッシュバック有無
賃貸ねっと	×
ドコモ光	○
ソフトバンク光	○
ビッグローブ光	○
NURO光	○
GMOとくとくBB光	○

高額なキャッシュバックは、実質的に月額料金を安くするのと同じ効果があります。

このメリットがない賃貸ねっとを選ぶのは、非常にもったいないと言えますね。

賃貸ねっとの通信速度は？評判・口コミサイトから実測値を確認

賃貸ねっとの通信速度に関する情報は限定的で、実測データも不足しているのが現状です。

以下について解説します。

賃貸ねっとの通信速度（理論値）

賃貸ねっとには、理論値で最大1Gbpsのプランと最大10Gbpsのプランが用意されています。

他の光回線も同様ですが、あくまでも理論値であり、実際の利用環境はこの速度より低下します。

ですので、光回線を選ぶ際には、理論値だけではなく実測値を考慮する必要がありますね。

では、賃貸ねっとの実測値はどの程度なのでしょうか？次に口コミサイトの評判などを調べてみましょう。

通信の実測値については、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫1Gbpsはどれくらいの速度？100Mbps以下になる原因と対策

みんそくの通信速度レポートから確認

みんなのネット回線速度(みんそく)で賃貸ねっとの通信速度レポートを確認してみましたが、見つかりませんでした。

その理由は、賃貸ねっとの利用者が非常に少ないからですね。

「みんそく」は、ユーザーが実際に利用した回線の速度を投稿する口コミサイトです。人気の光回線サービスは数万件のレポートが掲載されていますが、賃貸ねっとのレポートは見つかりません。

これは、多くの人が利用している人気レストランの口コミは山ほどあるのに、近所に新しくできた小さなレストランの口コミは一つもないのと同じような状況です。（もちろん隠れた名店という可能性もあります。）

データ（口コミ）がない以上、どうしても「実際の速度が遅い」というリスクを抱えることになりますね。

wiifii（ウィーフィー）の口コミから確認

wiifii（ウィーフィー）という口コミサイトでも、賃貸ねっとに関する情報は見つかりません。

wiifiiのような口コミプラットフォームでは、利用者の生の声を確認できます。賃貸ねっとの場合は投稿数自体がなく、客観的な評価を行うことができませんでした。

口コミを参考にする場合も、より多くの評価が集まっている他の光回線サービスの方が判断材料として適していますね。

賃貸ねっとの実測値は未知数

結論として、賃貸ねっとの実測値は未知数であり、信頼できる情報源がありません。

一般的に、光回線の実測値は利用者が多いほど多くのデータが集まり、平均速度や時間帯別の速度の傾向が明確になります。しかし、賃貸ねっとはそうしたデータがないため、実際に契約してみないと、本当に快適な速度が出るのかどうか分からないんですね。

地図に載っていない道を進むようなもので、どんな道なのか、途中で行き止まりになるのか、事前に調べることができません。

賃貸ねっとは事前に得られる口コミなどの情報がないため、通信速度を重視する人は、実績と評価が確立された他の光回線サービスを選択することが安全と言えますね。

実測値を調べたい人は、下記サイトにアクセスしてみてください。自動的に接続中のネット回線の速度が測定されます。
≫FAST.com

賃貸ねっとのメリット

賃貸ねっとには、以下のメリットがあります。

追加費用なしでIPv6接続ができる

賃貸ねっとは、IPv6接続を追加費用なしで利用できます。

IPv6接続は、従来のIPv4よりもアドレス数が圧倒的に多く、混雑に強くて速度が安定しやすく、セキュリティ面でも優れている通信方式です。

IPv6標準装備という点は評価できますが、現在では以下の主要光回線でも同様のサービスが提供されています。

光回線サービス	IPv6対応	追加料金
賃貸ねっと	対応	なし
ドコモ光	対応	なし
ソフトバンク光	対応	なし
ビッグローブ光	対応	なし
NURO光	対応	なし
GMOとくとくBB光	対応	なし

IPv6対応は確かにメリットですが、他の光回線でも提供されているため、賃貸ねっとを選ぶ決定的な理由にはならないですね。

契約期間の縛りがないため解約金なし

賃貸ねっとは契約期間の縛りがなく、解約金が発生しないメリットがあります。

多くの光回線サービスでは、2年または3年の契約期間が設定され、期間内の解約には解約金が発生します。

契約期間縛りの比較は、以下の通りです。

光回線サービス	縛り・解約金
賃貸ねっと	なし
ドコモ光	あり
ソフトバンク光	あり
ビッグローブ光	あり
NURO光（戸建て）	あり
NURO光（マンション）	なし
GMOとくとくBB光	なし

※契約期間あり・なしどちらも選べる光回線もありますが、その場合は縛りのないプランは月額料金が割高な設定になっています。

賃貸ねっとは解約金の設定がないため、短期利用の可能性がある人やいつ解約するかわからない人にとって、選びやすい光回線ですね。

開通工事費が実質無料

賃貸ねっとは、新規工事費が実質無料で利用できます。

光回線の新規開通には通常15,000円〜40,000円程度の工事費が必要ですが、賃貸ねっとではこれが実質無料となります。

※契約事務手数料やその他追加工事費は発生します

工事費実質無料は魅力的ですが、下記の主要回線でも同じく工事費無料特典は用意されています。

光回線サービス	工事費用
ドコモ光	実質無料
ソフトバンク光	実質無料
ビッグローブ光	実質無料
GMOとくとくBB光	実質無料
NURO光	実質無料
エキサイトMEC光	完全無料

工事費実質無料は確かにメリットですが、業界標準のサービスであり、多くの光回線事業者で実施されています。賃貸ねっと特有のメリットではありませんね。

---

エキサイトMEC光は、工事費完全無料で契約期間の縛りがありません。
いつ解約しても、工事費残債や解約金を心配する必要がないため、光回線の短期契約を検討している人向けのサービスです！

賃貸ねっとがつながらない？速度が遅い場合の対処法

賃貸ねっとで、つながりにくくなったり、速度が遅くなったりした場合、一般的な光回線と同様の対処法が有効です。

まずは、以下の3点を試してみてください。

ONUやルーターを再起動する

機器の再起動は、最も簡単で効果的な対処法です。

ネットワーク機器は長時間連続稼働することで、メモリ不足や処理の遅延が蓄積し、性能低下を起こすことがあります。再起動により、これらの問題をリセットできます。

正しい再起動手順は以下の通り。

パソコンやスマホの調子が悪いと感じた時に、再起動するのと同じような感じですね。

速度が遅いと感じたら、まずはONUやルーターを再起動してみましょう。

混雑する時間帯を避けて利用する

インターネット利用が集中する時間帯を避けることで、速度改善を期待できます。

インターネットの通信速度は、同じ回線を利用するユーザー数の影響を受けます。特に以下の時間帯は利用者が集中し、速度低下が起こりやすくなりますね。

通勤ラッシュ時の渋滞と同じような仕組みです。深夜や早朝などは比較的空いています。

可能な限り上記時間帯を避けることで、通信速度の低下をある程度防ぐことができます。

Wi-Fiルーターの設置場所や設定を変更、または買い替える

Wi-Fiルーターの設置環境や設定の見直し、古い機器の買い替えにより、通信速度の改善が期待できます。

まずは設置場所と設定の見直しから始め、それでも改善しない場合は機器の買い替えを検討しましょう。

Wi-Fiの周波数は、以下の特徴があります。

周波数帯	特徴
2.4GHz	障害物に強いが、速度が遅め
5GHz	速度が速く電波干渉に強いが、障害物に弱い
6GHz	混雑や電波干渉が更に少ない

状況に応じて、2.4GHz⇔5GHz（6GHz）と使い分けると改善できる可能性があります。

またWi-Fiのスペックは、最低でも「Wi-Fi 5」以上のもの利用しましょう。（価格、スペック的にWi-Fi 6がおすすめ）

＜Wi-Fiの規格＞

※左にスライドできます

世代	新名称	規格名	最大通信速度	周波数
第4世代 (2009年)	Wi-Fi 4	IEEE 802.11n	600Mbps	2.4GHz帯 / 5GHz帯
第5世代 (2013年)	Wi-Fi 5	IEEE 802.11ac	6.9Gbps	5GHz帯
第6世代 (2019年)	Wi-Fi 6	IEEE 802.11ax	9.6Gbps	2.4GHz帯 / 5GHz帯
第6世代 (2020年)	Wi-Fi 6E	IEEE 802.11ax	9.6Gbps	2.4GHz帯 / 5GHz帯 / 6GHz帯
第7世代 (2024年)	Wi-Fi 7	IEEE 802.11be	46Gbps	2.4GHz帯 / 5GHz帯 / 6GHz帯

まずはWi-Fiルーターの設置場所と周波数を見直して、それでも改善しない場合はルーターの買い替えをおすすめします。

紹介したもの以外にも、速度を改善する手段はあります。詳しくは別記事で解説しています。
≫光回線が遅い!?その速度…平均以下かも?目安と改善策11選

賃貸ねっとよりおすすめの光回線

総合的なコストパフォーマンスを考慮すると、賃貸ねっとより優れた光回線サービスが複数存在します。

具体的には、以下の光回線が候補に上がります。

詳しくご紹介します！

GMOとくとくBB光

GMOとくとくBB光は、月額料金の安さやキャッシュバックにより、コストパフォーマンスに優れた光回線です。

＜GMOとくとくBB光 月額料金＞

プラン	月額料金
戸建て	4,818円
マンション	3,773円
10ギガ	5,940円

どの料金プランでも、賃貸ねっとより1,000円ほど安い設定となります。

賃貸ねっとでは、公表されている実測値や口コミがないため実際の通信速度は未知数ですが、GMOとくとくBB光では実測値データが公開されています。

さらに、契約期間の縛りがないため解約金なし、工事費無料、他社解約金補填など、月額料金以外の費用面についても安心できます。

GMOとくとくBB光は、料金を気にする人はもちろん、安心感や信頼性を求める人にもおすすめできますね。

NURO光（NURO光マンション）

NURO光は、通信速度を求める人にとって最適なサービスです。

さらに、月額料金も一般的な光回線と比べて安く設定されています。

＜NURO光 月額料金＞

プラン	月額料金
戸建て 2ギガ	5,200円
マンション 2ギガ	3,850円
戸建て 10ギガ	5,700円
マンション 10ギガ	4,400円

他社は1ギガプランがメインですが、NURO光は2ギガの高速回線で、しかもこの料金で使えます。10ギガプランもお得に使え、特にマンションの10ギガプランが激安です！（他社のマンション10ギガプランは、6,000円～7,000円程）

また、NURO光はスマホとのセット割にも対応していて、ソフトバンクであれば最大1,100円、ワイモバイルであれば最大1,650円の「おうち割 光セット」が適用可能。

さらに、今なら高額キャッシュバック特典が付いてきます。

NURO光は、速度重視の人向けの光回線で、月額料金、スマホセット割、高額キャッシュバックと、あらゆる面でも魅力的です。

スマホとのセット割ができる光回線（ドコモ光・ソフトバンク光・ビッグローブ光）

スマホとのセット割が利用できる光回線は、賃貸ねっとよりもトータルの通信費を大幅に抑えられます。

セット割対応の光回線と賃貸ねっとの月額料金は、以下の通りです。

光回線サービス	マンション月額料金	戸建て月額料金	10ギガ月額料金
賃貸ねっと	4,620円	5,720円	6,820円
ドコモ光	4,400円	5,720円	6,380円
ソフトバンク光	4,180円	5,720円	6,930円
ビッグローブ光	4,488円	5,698円	6,270円

月額料金は同じような料金ですが、セット割でスマホが安くなる分他の光回線の方が有利です。

＜セット割 詳細＞

スマホキャリア	対応光回線	セット割（月額最大割引額）
ドコモ	ドコモ光	最大1,210円
ソフトバンク	ソフトバンク光	最大1,100円
ワイモバイル	ソフトバンク光	最大1,650円
au	ビッグローブ光	最大1,100円
UQモバイル	ビッグローブ光	最大1,100円

※ソフトバンク光でセット割を適用するには、550円のオプションパックの加入が必要です（光BBユニットレンタル＋Wi-Fiマルチパック＋ 電話サービス）
※ビッグローブ光でセット割を適用するには、550円のBIGLOBE光電話の加入が必要です。

現在大手キャリアのスマートフォンを利用している方は、対応する光回線を選ぶことで通信費全体を大幅に削減できます。トータルの通信費を考慮して、お得な光回線を選ぶようにしましょう。

まとめ

賃貸ねっとは基本的な光回線サービスを提供していますが、総合的なコストパフォーマンスを考慮すると、他の光回線の方が優位性があります。

正直なところ、悪いサービスではありませんが、あまりおすすめできないというのが率直な結論ですね。

賃貸ねっとの評判と実際のサービス内容については、以下の点が明らかになっています。

賃貸ねっとは、契約期間の縛りがないことや工事費実質無料といったメリットがあるものの、料金の割高感やキャンペーンの少なさ、通信速度のデータ不足といったデメリットが目立ちます。

快適で安価な光回線を探しているなら、GMOとくとくBB光やNURO光、そしてお使いのスマホキャリアに応じたドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光といった選択肢を検討することをおすすめします。これらの光回線は、料金、サービス面で賃貸ねっとを上回るメリットがあります。

この記事が、光回線選びの参考となれば幸いです。しっかりと比較検討してみてくださいね。